※こちらのプレスリリースは、Winbond社から発表された内容をそのまま掲載しております。

ウィンボンド・エレクトロニクスのOctalNAND(x8 インターフェース)W35N-JWファミリは車載や産業機器用アプリケーション向けに堅牢で信頼性の高いコードストレージを提供します。

半導体メモリソリューションの世界的サプライヤーであるウィンボンド・エレクトロニクスは、新製品「OctalNAND/W35N-JWファミリ」を発表しました。

近年、NORフラッシュメモリにおいてスケーリングが限界を迎えつつあり、512Mビット以上の容量帯では車載や産業機器向けを中心に、特にコスト効率の低下が問題視されています。ウィンボンドはこの問題を解決すべく新たにOctalNANDを開発しました。NANDフラッシュメモリとして世界初のオクタル・インターフェースを持つウィンボンドのOctalNANDは、お客様に特別な追加費用なしで大容量コードストレージを提供します。

OctalNAND/W35N-JWファミリは、誤作動の許されない車載や産業機器用アプリケーションに必要な高耐久性と高信頼性を達成するため、ウィンボンドの46nmシングル・レベル・セル(SLC)NANDプロセスによって製造され、10年のデータ・リテンションと 10万回のプログラム/イレースサイクルを提供します。

1GビットのW35N01JWはオクタル・インターフェースを持つ世界初のNAND製品です。連続読出しスループットは最大240Mバイト/秒であり、既存の高性能シリアルNANDフラッシュメモリ/W25N-JWファミリの3倍高速です。 また、デュアル・クワッド・シリアルNANDフラッシュメモリ/W72N-JWファミリよりも1.5倍高速です。

ブートコードの高速実行とBOMコストの低減に貢献

車載用グラフィック・ディスプレイやADAS(Advanced Driver Assistance Systems/先進運転支援システム)などのアプリケーションでは、ブートコード・サイズが512Mビット以上であることが多々あります。従来は、信頼性が高く、読出しスループットが高速なNORフラッシュメモリが使用されてきました。ただし、NORフラッシュメモリはスケーリングが限界を迎えつつあり、512Mビット以上の容量では特にダイサイズが大きく、コストが高くなります。

NANDフラッシュメモリはスケーリングの点で優れており、1Gビット以上の容量帯において最適と言えます。しかし、従来のNANDフラッシュメモリは読出しスループットが低速であるというデメリットがありました。

ウィンボンド・エレクトロニクス株式会社、マーケティング&FAE部フラッシュメモリグループ統括部長代理の神永雄大氏は次のように述べています。「ウィンボンドの新しいOctalNANDは1~4Gビットの容量帯において240Mバイト/秒の読出しスループットを実現します。これにより車載および産業機器メーカーのお客様は、同等のパフォーマンスをオクタルNORフラッシュメモリに求める場合に比べて数分の1のコストで享受できるようになります。」

ウィンボンドのOctalNAND/W35N-JWファミリは、オクタル NORフラッシュメモリと互換性を持つため、容易に置き換え可能です。さらに、シリアルNORフラッシュメモリとのフットプリント互換、また現在市場に出回っているXccela™フラッシュメモリおよびオクタルNORフラッシュメモリと完全なピン互換性があります。車載業界の主要顧客は、新しい設計において、オクタル NORフラッシュメモリをウィンボンドのOctalNAND/W35N-JWファミリに置き換えることでブート時間の短縮とBOMコストの低減を実現可能です。

OctalNAND/W35N-JWファミリは、自動車の安全要件コンプライアンスに対する顧客アプローチをサポートするため、リセット端子を搭載しています。このリセット端子は同等のシリアル/オクタルNORフラッシュメモリの端子配列と互換性があります。

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