電力供給ネットワーク (PDN)
48V ゾーン アーキテクチャーでは負荷の数が増えており、その負荷へ電力を供給するためには、高電力密度の電源モジュールが必要です。ディスクリート部品で構成するソリューションでは、大きくかさばり重量も増えます。一般的なコンバーターが配置できない負荷の近くの狭いスペースにも、小型の電源モジュールは配置できます。VicorのNBM2317 は電圧変換比固定の48V /12Vのコンバーターで、48Vから98% の変換効率で従来の 12V 負荷へ電力供給ができます。電圧安定化が必要な負荷の場合は、12V負荷に対してはVicor DCM3735、48V負荷に対してはVicor PRM3735 を用います。これらのコンバーターは非常に電力密度が高く、液冷システムが必要ないため、車両全体に配置することができ、はるかに効率の良い 48V 電力供給ネットワークの構築ができます。
車載向け部品
アクティブサスペンション
概要
電気自動車 (EV) が高性能、軽量、乗り心地の向上をサポートするように進化するにつれて、電力システムの設計は新たな限界に押し上げられています。
急速なイノベーションが進む分野の一つがアクティブサスペンションです。これは、現代のEVプラットフォームにおいて、乗員の快適性と路面ハンドリング性能を確保するために、ますます重要な機能となっています。
構成図/部品仕様
BCM6135双方向パワーモジュールは、EVバッテリーからの高電圧を安全な48V SELV(低電圧)に変換し、各車輪のサスペンションシステムに供給します。各BCMは2.5kWの電力を供給し、各車輪が互いに独立して動作(電力を消費またはバッテリーへの回生)できるようにします。
ツーリングカー
概要
リチウムイオンベースの新しい48Vバッテリーパックには、革新的なインテリジェント電力管理機能や、高電力密度のDC-DCコンバーター、制御システムが搭載され、インバーター/モータシステムへ電力を供給するとともに、システム側から回生電力を回収します。また、高電力密度のコンバーターにより、車両のすべての電子回路やデバイスへ給電します。バッテリーに高い電力密度と高度な電力管理機能を組み込んだことで、オルタネーターが不要となり、軽量化に加えて、性能と信頼性の向上が実現しました。
構成図/部品仕様
この新しいDC-DCコンバーター電源システムには、ChiP型パッケージの電源モジュールであるVicorのDCM3623 絶縁型DC-DCコンバーターが4つ搭載されており、バッテリーパックの電圧を13.8Vに安定化して最大92Aを供給できます。電源モジュールは小型・薄型であり、バッテリーセル間に設けられる微細な穴をあけた冷却プレートに直接熱結合させて組み込むことができるため、電力を制限することなく小型化ができます。Vicorの電源モジュールは、バッテリーパックの初期テストで優れた性能を発揮し、定格出力を下げる必要性はなく、電圧が低下することもありませんでした。バックアップ用電源にもVicorの電源モジュールを採用しています。バッテリーパックの電子回路は、60W出力で小型 PI3105 絶縁型DC-DCコンバーターにより給電されるため、安全システムは車両の電源から切り離されても移動をつづけます。