製品概要

PI37xx シリーズは、高効率で入力電圧範囲が広い、ZVS昇降圧スイ
ッチングレギュレーターです。高密度 SiP (System‑in‑Package) パッケー
ジであり、制御回路、半導体スイッチ、その他の部品が集積されてい
ます。PI37xx は高性能のゼロ電圧スイッチング (ZVS) 回路方式を用
いており、クラス最高レベルの変換効率を実現した高性能のPoL電
源です。PI37xx は、インダクターと最小限のコンデンサーを追加するのみ
で、昇降圧スイッチングレギュレータを構成することできます。
ZVS アーキテクチャーの特徴は、スイッチング損失を最小限に抑えて
変換効率を上げながら、高い周波数で動作することです。スイッチン
グ周波数が高いため、小型の外付けフィルター部品を使うことで電力
密度を高くでき、入・出力の変動に対する高速の過渡応答が可能で
す。PI37xxは、入力電圧が定格値上限の値でも、効率が悪化せずに
高いスイッチング周波数で動作するので、変圧比が大きい用途で使
うことができます。

製品特長

■特徴
• 効率:97%以上 (FSW >800kHz)
• 高速過渡応答
• 並列接続可能
• 外部周波数同期 / インターリーブ機能
• ハイサイド電流検出アンプ内蔵
• 汎用アンプ内蔵
• 入力過電圧 / 低電圧ロックアウト (OVLO/UVLO)
• 出力過電圧保護 (OVP)
• 過熱保護 (OTP)
• 高速/低速電流制限
• 動作温度範囲
- LGIZ: –40 ~ 115°C (TJ)
- LGMZ:–55 ~ 115°C (TJ)Applications

パッケージ

■高密度 SiP (System‑in‑Package)
制御回路、半導体スイッチ、その他の部品が集積されています。

<LGA SIP>10 x 14 x 2.5mm

効率

PI3740, 12VOUT 効率95% Ta=25℃

PI3741-01, 48VOUT 効率97% Ta=25℃

回路構成

標準回路構成

評価ボード

製品ラインナップ

品番

入力電圧

出力電圧

出力電力

Package

Temperature

PI3741-00-LGIZ

21-60 V

21-36 V

140W

LGA SIP

-40~115℃ 

PI3741-01-LGIZ

21-60 V

36-54 V

150W

LGA SIP

-40~115℃ 

PI3740-00-LGIZ

8-60 V

10-50 V

141.6W

LGA SIP

-40~115℃ 

PI3740-00-LGMZ

8-60 V

10-50 V

141.6W

LGA SIP

-55~115℃ 

特殊仕様例 - 定電圧(CV)/定電流(CC)モード

CV/CCモード周辺回路接続図

内部モニターブロック図

照明 (LGH) モードを使用すると、PI3740-00 製品を定電流モード (CC) で動作させることができるため、電流または電圧を調整する機能を必要とする幅広いアプリケーションをサポートできます。

主なアプリケーションは、LED 照明、バッテリー/スーパーキャパシターの充電、高ピーク電流パルス過渡負荷アプリケーションです。

PI3740-00 製品ファミリーは、定電圧 (CV) レギュレーターまたは定電流 (CC) レギュレーターとしてデュアル モードで動作できます。両方のモードを 1 つのシステムで利用できます。

PI3740-00 には、LGH と呼ばれる個別の電流増幅器があり、内部で EAO ピンに接続された出力を持つ 100mV 照明基準が組み込まれています。

外部シャントを流れる電流が LGH ピンで 100mV になり始めると、設計されたシャント値に従って電流が安定化されるまで、LGH アンプが EAO 出力を引き下げることによって安定化を引き継ぎます。

LGH アンプは、シンクのみのトランスコンダクタンス アンプ (TCA) です。 電流を供給しません。

LED ストリングが開いている場合や電流信号が開いている場合、電圧ループを設定して、CV モードで出力電圧を安全な値または目的の値に調整できます。

CC モードを使用する場合、電圧ループと電流ループの相互作用を避けるために、R1 と R2 を適切に設定することが重要です。

この場合、EAIN ピンの電圧設定は、それと 1.7V リファレンスとの間の誤差が、EAO を開ループにして常にソース電流にするのに十分であるように設定する必要があります。

LGH アンプを使用しない場合、LGH ピンは SGND に接続する必要があります。

LGH アンプは、エラー アンプがソースできる電流よりも多くの電流をシンクできるため、LGH モードから電圧モードに遷移するときのアービトレーションの問題を回避できます。

お問い合わせ

本製品に関してご質問などございましたら、是非お問い合わせください。

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