”フラッシュメモリー” が引き起こすリスク

(1) 電源断によるデータ破壊がサービス停止や重要データの紛失を引き起こすリスク

不揮発性フラッシュメモリーは電源が切れてもデータを保持しますが、停電などで突然発生する電源断の場合は、正しくデータが保存されないことやデータが壊れることがあります。ファイル破損やデータ破壊によりサービスの再起動ができなくなるケースや、個人情報などの重要なデータの紛失は、コンプライアンス違反に発展する可能性があります。

(2) メモリーの劣化がシステム全体のパフォーマンス低下を引き起こすリスク

フラッシュメモリーは書き込み操作のたびに寿命が減っていき、特に同じメモリーセルに繰り返し書き込むと、セルの劣化が急速に進みます。大量データの書き込み時に速度低下を引き起こし、ストレージアクセスだけでなく、システム全体のパフォーマンスにも影響を及ぼします。

(3) ”オープンソース”ソフトウェアを採用することによる障害対応リスク

オペレーティングシステム（OS）の中で、フラッシュメモリーの管理にはファイルシステムとデバイスドライバーが動作しています。オープンソースの場合、障害の原因を判別してもその問題に対して必ずしも関心が高いわけではありません。時には、修正パッチの適用が遅れたり、開発リソースが十分に割り当てられず解決までに時間を要することがあります。

Tuxeraが解決します

Tuxera のファイルシステムとデバイスドライバーによって、お客様システムの信頼性とパフォーマンスが向上するだけでなく、製品の開発・運用におけるコスト削減やビジネス上のリスク軽減にも貢献します。主に、以下のような効果が期待できます。

(1) 電源断対策の強化

給電停止によるデータ破損から保護するためのファイルシステムを構築し、CPU負荷とメモリー使用量を最適化することで電源断後の高速なマウントを実現します。

(2) フラッシュメモリーの高速化と長寿命化

高速データアクセスによるErase処理の効率化や書き込み量の削減により、フラッシュメモリーの長寿命化を実現します。

(3) 問題発生時にも安心のサポート

Tuxeraのエキスパートチームによる質の高いサポートが受けられます。

製品概要

Tuxera社ファイルシステム・デバイスドライバーは、フラッシュメモリーを搭載した組込み製品における電源断発生時のデータ保護や、フラッシュメモリーの長寿命化・高速化を実現するソフトウェアソリューションです。製品/システムの信頼性とパフォーマンスを向上するだけでなく、競争力の強化とビジネス上のリスク軽減に貢献します。家電、携帯電話、その他IoT機器などを中心に世界で10億台以上の機器に組込まれて出荷されています。

Tuxera社ファイルシステム製品は、外付けストレージ向けと内蔵ストレージ向けそれぞれに最適化されたファイルシステムが用意されています。

製品詳細

外付けストレージ向けファイルシステム

GravityCS by Tuxera™

GravityCS by Tuxera™は外付けストレージ向けファイルシステム製品群で、Microsoft社製のNTFS®, FAT™, exFAT®ファイルシステムとの高い外部互換性を持ち、組込み機器でUSBメモリーやSDカードなどの外付けストレージの利用を可能にします。データセキュリティーを担保しながら高速で信頼性の高いファイルシステムパフォーマンスを実現し、データの安全性と相互運用性を確保します。

内蔵ストレージ向けファイルシステム

Tuxera Reliance Nitro™

Tuxera Reliance Nitro™ は、電源断が起きた時に、システムとユーザーデータを破損から保護できるよう綿密に設計されたトランザクションファイルシステムです。Reliance Nitroは優れた性能と最適なユーザーエクスペリエンスを提供しつつ、データの信頼性を確保します。Reliance Nitoは、32ビット/64ビットオペレーティングシステムで動作し、フラッシュメモリー、RAM、ハードディスク、USBマスストレージ、SD/MMC、eMMC、UFSなど、幅広いストレージメディアに対応しています。

Tuxera Reliance Edge™

Tuxera Reliance Edge™は、今日の自律システムで必要とされる決定論的な処理で、ディシジョンクオリティーなデータを取得して保存できるように設計された組込み向けファイルシステムです。 トランザクションナルファイルシステムであるReliance Edgeは、システムとユーザーデータを破損から保護できるよう綿密に設計されており、特にシステムで電源断が起きた時などに効果を発揮します。

Tuxera Reliance EdgeNAND™　（NANDフラッシュメモリー向け）

Tuxera Reliance EdgeNAND™は、Reliance Edgeの拡張バージョンで、SPI NANDフラッシュメモリーやソフトウェアマネージドRaw NANDフラッシュメモリーに獲得したデータを保存するために設計された、組込み向けフラッシュファイルシステムです。ミッションクリティカルなシステムとユーザーデータを破損から守る統合されたフラッシュトランスレーションレイヤー（FTL）により、 Reliance EdgeNANDは、最大のデータの信頼性を実現するように設計されており、電源断障害に耐性持ち、データを安全に保存することができます。

Tuxera Reliance Sense™　（NORフラッシュメモリー向け）

Tuxera Reliance Sense™ は、NORフラッシュメモリーを使用してデータロギングアプリケーションのデータを永続的かつ確実に保存するために設計された組込み用ファイルシステムです。軽量でありながら高度な機能を実装しているこのソフトウェアは、独自のデータベース的設計により、NORフラッシュメモリーを効率的に利用し、構造化データを確実に保存します。

フラッシュメモリー デバイスドライバー

Tuxera FlashFX Tera

Tuxera FlashFX Teraは、異なるフラッシュメモリータイプやベンダーに対応可能なデバイスドライバーです。FlashFX TERAは高速なデータアクセス、低遅延、優れた耐久性を提供し、大容量データの処理やストレージ要件に対応します。また、開発者向けのツールやAPIが充実しており、効率的な開発を促進します。FlashFX TERAは信頼性の高いデータストレージソリューションであり、幅広いアプリケーションにおいて優れた性能と効果的な開発を実現します。

製品仕様

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Tuxera社 組込み機器向けファイルシステム・デバイスドライバーにご興味をお持ちの方や、お困りごとがございましたらぜひお気軽にお問合せ下さい。当社ではTuxeraファイルシステムの信頼性や評価に関するご相談、デバイスドライバーの導入サポートが可能です。