※Smart Eye 社のプレスリリースをマクニカで和訳して記載しています。
アップグレードされた AIS システムには、ドライバーの衝突リスク予測、リアルタイムの路面状況アラート、そして車両全体への OTA アップデートを可能にするクラウド接続機能も追加
2025年6月11日、スウェーデン、ヨーテボリ発:ドライバーモニタリングシステム (DMS) のグローバルリーダーである Smart Eye は、AIS システムのアップグレード版を発表しました。この新バージョンには、リアルタイムのアルコール酩酊検知機能と、OTA によるアップデート機能が搭載されています。このアップグレード版は、DMSを通じてアルコールによる運転能力の低下を検知できる初のシステムであり、自動車メーカーが高まる規制要件に対応する一方で、車両運用の効率化を支援する強力なツールとしても活用できます。
Smart Eye の AIS システムは、商用車向けに設計されたアフターマーケット用の総合ドライバー支援システムです。専用設計のソフトウェアとハードウェアを組み合わせることで、AIS はドライバーの眠気、注意散漫、そして今回新たに加わった酩酊の兆候を検知し、より安全な運転環境の実現と、車両運用者にとってのリスク管理の向上を支援します。

※Smart Eys 社提供
今回のアップデートでは、4つの主要な機能が新たに導入されました。
・アルコール影響の検知
眼球および顔の動きの高度な解析により、酩酊に関連する行動パターンを識別し、リアルタイムで警告を発信。
・衝突リスク予測
リスクインテリジェンスのリーディング企業「Greater Than」の技術を統合し、車内での運転行動に基づいて予測的なリスクスコアを算出。
これにより、車両管理者が高リスクな運転を特定・軽減。
・リアルタイム気象インサイト
路面状況の警告(氷結や大雪など)を含む気象情報を提供し、変化する環境への運転対応を支援。
・クラウド接続機能
ハードウェアに組み込まれたクラウド接続により、3つの新機能に加え、OTA ソフトウェアアップデートやAIS搭載車両の一元管理を実現。
車両管理者は、設定の遠隔調整、システム状態の確認、保守作業の効率化が可能となり、コストとダウンタイムの削減に貢献。
本システムは強力な安全インサイトを提供する一方で、厳格なプライバシー保護を前提に設計されています。すべてのデータ処理は、EU 域外の顧客を含め、欧州の GDPR(一般データ保護規則)に準拠しており、ドライバー個人のプライバシーを尊重しています。また、顧客はシステムを映像の記録や保存をおこなわない設定で運用することも可能です。
Smart Eye の創業者兼 CEO である Martin Krantz 氏は次のように述べています。
「Euro NCAP や世界各国の規制当局が、運転能力の低下検知にますます注目する中で、今回のリリースのタイミングは偶然ではありません。車室内テクノロジーにおける運転能力低下の検知は、長らく“将来的な目標”とされてきましたが、私たちは数年前からこの分野に投資を続け、実用的なソリューションを開発してきました。今回の AIS システムのアップデートにより、安全技術の革新を、実際に道路で使える製品へと変えることが可能であることを証明しています。」
Mothers Against Drunk Driving (MADD) の CEO、Stacey D. Stewart 氏は次のように述べています。
「米国では、飲酒運転によって毎年 12,000人以上が命を落としており、これは最も防止可能でありながら依然として深刻な公共安全の課題のひとつです。この犯罪の被害者や生存者たちは、すべての新車に飲酒運転防止技術を搭載するよう、17年間にわたり訴え続けてきました。その結果、米国では現在、この目標を達成するための安全基準を義務づける法律が制定されています。Smart Eye が発表した技術は、業界の革新を示すものであり、違法かつ危険な飲酒運転を根絶する未来に向けた重要な一歩です。」
Greater Thanの CEO、Liselott Johansson 氏は次のように述べています。
「Smart Eye との協業により、車室内に新たなドライバーリスクインテリジェンスの層を加えることができました。当社独自の AI は、ドライバーの行動がリスクに与える影響を定量化し、衝突を事前に予測します。これにより、車両管理者はリスクレベルに影響する要因を特定し、事故の未然防止に役立てることができます。これは Smart Eye の“安全第一”の技術を自然に拡張するものであり、私たちはこの取り組みを支援できることを誇りに思っています。」
詳細は、Smar Eye 社のWebサイトをご覧ください。
※本リリースに記載の「世界初」は、Smart Eye 社の見解によるものです。
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