
製品概要
RL78マイコンはルネサス独自のコアアーキテクチャーを採用した8~16ビットの小型マイコンです。業界最高レベルの低消費電力を実現しつつ、パッケージの種類とROM容量において豊富なラインナップ数を誇ります。加えて高精度(±1%)高速オンチップ・オシレーター、100万回書き換え可能なバックグランドオペレーションデータフラッシュ、温度センサー、マルチ電源インターフェースポートなどを搭載し、お客様のシステムコストの低減およびシステムの小型化に貢献します。
2011年に発売を開始してから多くのお客様にご採用頂き、累計出荷数としては約90億個の実績を誇る製品です。
特長
超低消費電力
MCUの消費電力を小さくするための原則は「必要な時に必要な機能のみを使用すること」です。
この原則に基づき、RL78では3つの低消費電力モードを搭載して低消費電力を実現しています。
1. HALTモード
CPUの動作クロックを停止します。周辺機能にはクロックを入力するため、割り込み要求から高速に復帰できます。要求される処理が無い場合はCPUを停止させ、これにより低消費電力を実現します。
2. STOPモード
CPUと周辺機能のクロックを停止し、HALTモードよりもさらに消費電力を低減させます。割り込み要求から解除できますが、クロックの安定待ち時間分のウェイトがかかるため、HALTモードよりも割り込み処理開始までの遅延が大きいです。
3. SNOOZEモード
AD変換やUART受信など、特定の周辺機能に対してSTOPモードから遷移します。AD変換の例だと閾値を比較してCPUを起こすかを判断するため、不必要にCPUを起動することが無くなります。UART受信の例だとクロック停止状態から、受信割り込みで直ちにデータを受信します。受信したデータがエラーだった際はCPUを起こさず再びSTOPに戻ります。
RL78/G22やRL78/G23などはこのSNOOZEモードを使用できる周辺機能が拡張されており、DTCや静電容量タッチ機能もCPUを起こさずに起動することが可能になっており、低消費電力機能に更なる磨きがかかったMCUとなっています。
拡張性
RL78ファミリのデバイスは37シリーズありますが、パッケージやメモリ容量のラインナップを加味すると1500種類以上選択いただけます。拡張性における取組は下記の3点です。
- シリーズ間の周辺機能端子や入出力端子の配置をなるべく変更していません。RL78シリーズ間での移行の際はレイアウトパターンなどの設計負担を低減します。
- 内蔵のフラッシュメモリーのサイズには1~768KBの幅広いラインナップがあります。お客様のアプリケーションの追加に柔軟に対応することが可能です。データフラッシュについても搭載版と非搭載版を選択することが可能なデバイスもあります。
- 8~144ピンまでのラインナップとパッケージの種類を選択でき、幅広いお客様の要求に応えることが可能です。
製品仕様
RL78/Gシリーズ:Gシリーズは標準的な機能を搭載した汎用のマイコンです。
RL78/Lシリーズ:LシリーズはセグメントLCDドライバを搭載したマイコンです。
RL78/Hシリーズ:Hシリーズは産業用のアプリケーションを想定した特定用途向けマイコンです。

お問い合わせはこちら
不明点や質問がございましたら以下よりお問い合わせください。
当社製品担当者より回答させていただきます。