GNSS高精度測位 × LTE Cat. 1 bis 実装セミナー イベントレポート(2026/6/26開催)
2026年6月26日 Quectel Wireless Solutions社・Acceleronix社・マクニカの3社共催による、
技術ハンズオンセミナー「GNSS高精度測位 × LTE Cat. 1 bis 実装セミナー」を開催しました。(マクニカ セミナールーム@新横浜)
【午前:第1部】GNSS/RTK編 【午後:第2部】LTE Cat. 1 bis編 の2部構成で実施。 本記事で、当日の講義内容やお客様の声をまとめてお届けします。
<目次>
✅ 【第1部】 GNSS/RTK編(午前)― 繋ぐだけで“cm級”測位を体感
✅ 【第2部】 LTE Cat. 1 bis編(午後)― Cat.1 bis通信:低消費LTEを体感
✅ まとめ
今回、Quectel製品で国内初のハンズオン開催となりました。休憩時間にも、ご質問いただき 熱心に議論される場面も見られました。アンケート結果によると、ご参加いただいた皆様の理解も深まり、ご満足いただけたセミナーになったようで講師一同感謝しております。
なお、今回、各セッション定員15名のところ、早期にお申し込みが殺到したため 25名に増席させていただきましたが、すぐに満席となってしまい、ご参加いただけなかったお客様には大変心苦しく思っております。参加いただいた皆様にも、参加いただけなかった方にも、本記事で当日のセミナーの様子をご一読いただければ幸いです。
【第1部】 GNSS/RTK編 ― 繋ぐだけで“cm級”測位を体感
第1部では、RTKによる高精度測位の仕組みを基礎から解説し、Quectel社のRTK対応「QLM29H」を用いたハンズオンを実施。「繋ぐだけで“cm級測位”」を、参加者ご自身の手で体験いただきました。(講師:株式会社マクニカ、Quectel サポート担当エンジニア 渡辺 桂矢)
1. GNSS基礎とRTK原理
冒頭では、「GNSS測位で生じる誤差の考え方」と、「RTKでなぜセンチメートル級の精度が実現できるのか」を解説しました。
ポイントとなったのは、DGPS(DGNSS)とRTKの違いです。
• DGPS(DGNSS)とRTKは、いずれも基地局からの補正データを利用して誤差を低減する点は共通。
• 一方でRTKは、これに加えて搬送波位相の「整数値バイアス(integer ambiguity)」を解き、整数解にFIXさせることで、DGPSよりもさらに高い精度を実現する。
2. Quectel社「QLM29H」概要
GNSSモジュール+アンテナ+筐体をすべて内蔵し、簡単にRTKを実現できる「QLM29H」を紹介。
モジュール・アンテナ・筐体の個別検討にかかる実装負荷を下げ、製品への組込みを容易にする点を解説しました。
3. Quectel社 RTK基地局サービスについて
モジュール単体にとどまらず、RTK基地局サービスと組み合わせることで、「モジュール+基地局サービス」をワンストップで提案できる構成を解説しました。
4. ハンズオン〈屋内〉
• 〈屋内〉 PCのGUI(QGNSSのログ機能)を用いて、QLM29Hの測位データを確認。
当日は雨天の予報となったため、屋外でのハンズオンは中止し、屋外で取得済みのログをQGNSSで再生する屋内ハンズオンに切り替えて実施しました。
(Fixed RTKの動作確認、位置出力レートを1Hz→10Hzへ変更するデモを想定)。
【第2部】 LTE Cat. 1 bis編 ― 低消費LTEを体感
第2部では、LTE Cat. 1 bis の特長と活用シーンを解説し、Cat. 1 bis 対応モジュール「EG800AK-JP」による実機評価を体験いただきました。
(講師:株式会社マクニカ、Quectel サポート担当エンジニア 酒井 智将)
1. Cat. 1 bis 概要
LTEや他の通信規格との比較を通じて、Cat. 1 bis が注目される背景を整理しました。
LTE-M/NB-IoT/2G・3G代替など、通信方式の比較検討を進めている参加者にとって、採用判断の指針となる内容です。
図:Cat. 1 bis vs 他通信規格(Cat. 1 / LTE-M / NB-IoT)との比較
2. Quectel社 LTE Cat. 1 bis モジュール「EG800AK-JP」概要
日本市場向けに最適化されたCat. 1 bis モジュール「EG800AK-JP」を紹介しました。
• Cat. 1 bis/TELEC(技適)認証済み。
• ソフトバンク/docomo/KDDI のIoTキャリア認証を取得予定。
国内キャリアのIoT認証・技適取得済み製品を把握することで、試験期間の短縮と認証費用の削減につなげられる点をご説明しました。
3.「EG800AK-JP」ハンズオン
日本向けに最適化されたモジュールと評価ボードを用いて、初期設定・動作確認を参加者自身で実践。
Cat. 1 bis 採用判断に必要な実装イメージを具体的に持ち帰っていただきました。
4. Acceleronix社「SIM Solution」のご紹介
あわせて、Acceleronix社の「SIM Solution」を紹介し、モジュールと組み合わせたIoT通信ソリューションの全体像を提示しました。
当日のご質問(抜粋)
|
セッション |
カテゴリー | ご質問 | 当日の回答 | 当ページをご覧の方へ |
|
<第1部> GNSS/RTK編 |
競合比較 | 競合製品と比較して 位置測定精度は良いのか? |
RTK対応品として大きく以下2製品があります。 1) QLM29H (完成品/Dual Band) 2) LG290P (モジュールのみ/Quad Band) 競合同等品と比較しての見解を当日はお伝えしました。 |
詳細はQLM29Hデータシートをご参照ください。 |
| 販売形態 | QLM29HのRFフロントエンド(LNA等) のみの購入は可能か? |
不可。 筐体/ケーブルあり(筐体 2種、USB/RS232C) または、 PCBA基板のみのタイプいずれかのみ選択可能です。 |
詳細はお問い合わせください。 | |
| <第2部> LTE Cat. 1 bis編 |
消費電流 | Cat.M/Cat.1 bis/Cat.1の 実際の消費電流差分は? |
待機時の消費電流はCat.MとCat.1 bisは あまり変わらない(内蔵チップセット依存) |
型番によって消費電流が異なるため、 詳細は、各データシートをご参照ください。 または、お問い合わせください。 |
| 評価ツール | Connect Lab(テストサーバーを立てるツール)は一般でも利用可能でしょうか。 | 無償でご利用いただけます。 一日限りのサーバーとなりますが、 規約遵守いただければゲストアカウント発行可能です。 |
テストサーバーのリンクはコチラ |
参加者の声
参加者からは全体的に高い評価をいただき、特に、実機を用いたハンズオン形式や講師陣による丁寧なサポートが高く評価され、技術理解の促進や導入検討に有益だった
との声が多数寄せられました。
▼ アンケートより (抜粋)▼
<第1部>GNSS/RTK編
・ RTK測位の仕組みについて、ログや時間軸を用いた説明がわかりやすく、補正データの受信から高精度測位までの流れを具体的に理解できた
・ 実機を用いたハンズオンで導入後の利用シーンや運用方法をイメージできた
・ cm級測位への期待:実際の業務への活用を検討している参加者からも好評
・ 製品仕様や技術的な質問に対して丁寧な回答で、理解を深められた
・ 無償ライセンス提供:評価や導入検討を進めやすい環境が整っている点が高評価
<第2部> LTE Cat. 1 bis編
・ 評価環境の充実(接続評価サーバーやテストサーバー、便利なアプリケーション)で、「導入評価が進めやすい」
・ 操作画面を見ながら順を追って進める形式で、実際の導入手順を具体的に理解できた
・「思ったより簡単に導入できそう」という感想が多数。技術導入への心理的ハードル低減に
・ 丁寧なサポート対応:講師やスタッフによるサポート体制について高評価
・ SIMサービスの紹介: Acceleronix SIMの説明についても有益だった
また、その他ご要望や改善点も挙げていただいており、次回以降のセミナーにてできるだけご期待に添えるよう尽力してまいります。
アンケートのご回答、誠にありがとうございました。 また、ハンズオンを企画してまいりますのでお楽しみに!
まとめ
本セミナーは、「RTKによるcm級の高精度測位」と「Cat. 1 bis による低コスト・低消費のIoT通信」という、製品開発における2つの重要テーマを1日で体験できる、
実践的な内容となりました。実際にこの内容を元に「GNSSNのRTK」や「Cat1bisの通信」を試してみたい方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
現在、RTKサービスに関しての キャンペーンも実施中 です。
こちらも期間限定ですので、ご興味があれば以下よりお問い合わせください。
お問合せ
本セミナーでご紹介した製品やキャンペーンについてご質問・ご興味のある方など、下記ボタンよりお気軽にお問合せください!