
AgileSwitch®ゲートドライバーとは
AgileSwitch®(2ASCゲートドライバーインテリジェント構成ツール)は、MicrochipのSiCパワーモジュールに使用するツールです。パワーモジュールのドライブ条件を、システム設計者がアプリケーションに合わせて微調整できるようにするソフトウェア、および対応のゲートドライバーコアボードを提供しています。例えば、VGSやDESATの立下りを階段状にして、アンダーシュートとSW損失を抑えるなどをします。
AgileSwitch®ゲートドライバーの構成
・ゲートドライバーコアボード:
- ゲート波形を生成する回路のボード、1200V、1700V用があります。製品例 2ASC-12A1HP
・コアアダプターボード:
- 上記のゲートドライバーコアボードをモジュールと接続するためのアダプターボード。
- 対応モジュールに合わせた出力回路を備え、ゲートドライバーコアボードと組み合わせて使います。
- SP6、62㎜モジュール用を用意しています。製品例:SP6CA1
・ICTソフトウエア:
- パワーモジュールへのドライブ条件を設定し入力して、コードを生成するソフトウエアです。
- 生成されたコードはプログラマーでゲートドライバーコアボードへ書き込みます。
- 画面イメージは下図をご覧ください。
・プログラマー:
- ICTソフトウエアで生成されたコードを、ゲートドライバーコアに書き込みするためのツールです。
- 接続イメージは下図をご覧ください。
- MicrochipのMCU開発にも使うプログラマー「MPLAB® PICkit™ 4 」と、対応ソフトウエアのMPLAB® IPEを用います。
AgileSwitch®ゲートドライバー使用手順
1) ICTソフトウエアで、パワーモジュールのドライブ条件を設定し入力します。
2) 1)の設定をコンパイルしてコードを作成します。
3) プログラマーを使ってコードをゲートドライバーコアボードへ書き込みします。
4) 書き込んだゲートドライバーコアボードとアダプターボードを用いて、パワーモジュールを測定回路やシステム回路にて動作させ、波形などで動作状態を確認します。
5) ドライバ―コアを再設定する場合は1)の手順に戻っておこないます。
ご注意:高電圧デバイスの取り扱いは、生命への危険が伴います。 安全に関する予防措置と安全規制をすべて遵守することが不可欠です。

(Microchip製「Intelligent+Configuration+Tool+v2.0.0」画面から引用)

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