製品概要

MIC33M350は入力電圧範囲:2.4-5.5V, 3A出力, 3.0mm×4.5mm×1.8mm 24pin QFNパッケージのパワーモジュール (インダクター内蔵スイッチングレギュレーター)になります。

2つの入力端子 (High/Low/Hi-Zの3種類の入力, 3^2=9)で9種類の出力電圧 (0.6V, 0.8V, 0.9V, 1.0V, 1.2V, 1.5V, 1.8V, 2.5V, 3.3V)を選択可、車載信頼性規格 (AEC-Q104)、各種EMI規格 (CISPR32 ClassB, CISPR 25 Class5)に対応可能な製品です。

MIC33M350を使用するメリット

少ない評価工数・最小の外付け部品で設計可能

スイッチングレギュレーターを使用する際に最も注意を払わなければならないインダクタを内蔵しているため、インダクターの選定や評価に伴う工数を削減できます。また、外付け部品は以下周辺回路図のようにパワーライン入出力と内部ロジック・リファレンス用コンデンサーのみで、LDO感覚で簡単に高効率なスイッチング電源を使用可能です。

 

MIC33M350 周辺回路図

ノイズ対策が容易

放射ノイズの主要因であるスイッチングノード (内蔵FET)・インダクター間の配線が最短となるよう最適化し、低ノイズを実現しています。

以下がMIC33M350 (インダクター内蔵)とMIC23350 (インダクター外付け)の内部ブロック図の比較となり、インダクターを内蔵することによって、上記赤線箇所を最短とできることがお分かりだと思います。

内部機能ブロック図

左:MIC33M350 (インダクター内蔵) 右:MIC23350 (インダクター外付け)

このため、放射ノイズを抑えることができ、次の2つのEMI規格において、最も要求の厳しいCISPR32 ClassB (マルチメディア機器)、CISPR25 Class5 (車載機器)に対応可能しています。EMI対策外付け部品 (フィルター用のインダクター、コンデンサーなど)が不要となり、コスト削減にも繋がります。

放射ノイズ (Vin=5V, Vout=1V, Iout=3A)と各EMI規格基準値

左:CISPR32 ClassB 右:CISPR25 Class5

高い汎用性

フィードバック抵抗無で、2端子で9種類の出力電圧を選択でき、同一型番で複数の電源レールに使用できます。また、ピンコンの姉妹品MIC33M356では2端子がI2C端子となり、5mV (0.6V-1.28V), 10mV又は20mV (0.6V-3.84V)刻みというように、より細かく出力電圧を指定可能です。

周辺回路図

上:MIC33M350  下:MIC33M356

小サイズ化が可能

以下が同一DCDCコントローラーを使用した、MIC33M350 (インダクター内蔵)とMIC23350 (インダクター外付け)の評価ボード写真の比較です。

インダクターを内蔵することで外付け部品を含めた回路サイズを小さくできることがお分かりかと思います。

評価ボード写真

左:MIC33M350 (インダクター内蔵) 右:MIC23350 (インダクター外付け)

詳細情報

スペック等をより詳細に確認されたい方は以下をご参照下さい。

・MIC33M350

データシート

評価ボードユーザーガイド

メーカー製品ページ

 

・MIC33M356

データシート

評価ボードユーザーガイド

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