Hailo Tech Day 2025 イベントレポート
本イベントは、イスラエル発のAIスタートアップ企業である Hailo の最新技術とユースケースを紹介するプライベートセミナーで、昨年に続き2回目の開催となります。
今回は、現地(マクニカ品川オフィス)とオンラインのハイブリッド形式で実施され、当日参加者は合計209名の方にご参加いただきました。
ここでは、当日セミナー内容の一部をご紹介させていただきます。
1.エッジAIの最新状況 / 世界と日本のマーケットの比較(講演者:Hailo Japan合同会社 / Hailo Technologies)
本セッションでは国内市場における展開状況やパートナー戦略についてのご紹介と、エッジAIの最新状況について講演いただき、グローバル視点でのエッジAI市場の成長トレンドを Hailo 製品と連動させながらご紹介いただきました。
今後リリース予定のエッジAIアクセラレーターである Hailo-10H や Hailo-12Lシリーズ では、GenAI性能が大幅に向上し、LLMやVLMなどの推論もエッジで実現可能になります。
また AI Vision Processor である Hailo-15 についても、スマートカメラへの活用事例やAIによる画質改善データについて、ご紹介いただきました。
2.「CLIP」活用した画像解析におけるActcastの活用(講演者:Idein株式会社)
本セッションでは、生成AIとCLIPモデルを活用した現場DXの事例について講演いただきました。
Idein株式会社 はエッジAIプラットフォーム「Actcast」を提供しており、AIカメラやAIマイクなどのAIデバイスを活用したさまざまなソリューションの低コスト・迅速な構築・大規模商用化を実現しています。
具体的なユースケースとして、コンビニ店舗内における広告AIパーソナライズや、対面接客時の音声AI解析により業務報告の効率化/マーケティング施策に役立てることなどをご紹介いただきました。
3.デジタルツインを活用したエッジAIプロジェクトの加速(講演者:マクニカ アルティマカンパニー)
本セッションではAI学習データの収集・検証を効率化するツール群の紹介を弊社より実施いたしました。
デジタルツイン(Omniverse)を活用することで、学習用データセット作成の手間とコストを大幅に削減可能になります。また NVIDIA のデータセット作成含む学習環境で作ったAIモデルは Hailo へのデプロイ可能であり、効率的な学習、最適な推論環境への流れを構築できることをご紹介いたしました。
4.エッジAI実装・導入ストーリー(講演者:イントフォー株式会社)
本セッションでは Hailo 導入時のパフォーマンス最適化の具体的な手法を講演いただきました。
AIの導入にあたって、 Hailo で実行した場合の速度/精度の確認およびAI実装のノウハウが必要なケースがありますが、期待通りの速度にするための具体的な実例をご紹介いただきました。
5.今向き合うべき欧州AI法およびセキュリティ関連法規(講演者:TÜV SÜDジャパン株式会社)
本セッションでは、CRAなどAIに関わる欧州法規制について講演いただきました。
欧州AI法(AI Act)は2024年8月に施行され、AIシステムと汎用AIモデルを対象になっています。これにより、AIに関連する事業をおこなう場合には、規制に則った対応が必要になります。
講演では、企業が取るべき対応策や具体的なAI法規格適合への進め方について、ご紹介いただきました。
6.プレゼント抽選会と懇談会
セミナー終盤には、 Hailo の評価Moduleが当たるプレゼント抽選会、参加者同士で交流を深める懇親会をおこないました。
中でも特に印象的だったコメントとして、とある国内製造業の方から「今までエッジAIの実装を自分たちで頑張ってやろうとしていたが、自社のみで開発するのではなく今後はツールの活用やパートナーと連携して、AI開発プロジェクトの加速をしていきたい。」といった内容がありました。今まさに Hailo を活用したエッジAI製品を開発しているお客様へ、タイムリーな情報提供の場となりました。
製品デモ
セッションの合間には、 Hailo およびパートナー企業による製品デモも実施し、実際のユースケースに基づいた技術の活用方法を体感いただきました。
以下、デモにご協力いただいたパートナー様とその内容となります。
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企業名(敬称略) |
(Hailo 搭載)展示製品 |
特徴 |
| 株式会社明電舎 | 画像処理向け産業用コントローラ「μPIBOC DS100」 | 複数カメラ画像の高速処理を可能にし、製造現場のDX推進・安全確保・工程改善などを実現します。 |
| 株式会社システム・ケイ | ネットワークビデオレコーダー「NVR-Pro TypeH」 | NVR単体でカメラの映像管理からAI解析まで完結できる、軽快かつ省スペースなソリューションです。 |
| 株式会社パル技研 | 巻き込み事故警告システム「BFV203」 | 大型車両の左側方を通行している歩行者・自転車・バイクをAIが検知し、ドライバーに存在を知らせます。 |
| Idein株式会社 | エッジAIカメラ「ai-cast] | エッジAIプラットフォーム「Actcast」と連携することで、リテール分野などで大規模運用を可能にします。 |
| SoridRun | I Vision Processor(Hailo15)搭載「System on Module(SoM)」 | 量産でも対応できるSoMとなっており、監視カメラシステムに最適なソリューションとなっています。 |
今後の展望
今回の「Hailo Tech Day 2025」を通じ、エッジAI技術に対する関心の高まりを実感することができました。各講演では、実装・運用における課題やユースケースの紹介に加え、AI関連法規への対応といった、開発現場に直結するテーマが幅広く取り上げられ、参加者にとっても実践的な内容となりました。
Hailo は、今後も新製品の展開や技術パートナーとの連携を通じて、より多様なニーズに応えるソリューションを提供していきます。今回のイベントは、そうした技術の可能性を共有し、参加者が自社でのエッジAI活用を前向きに検討するきっかけとなる場となりました。
今後も、Hailo の技術がさまざまな現場で活用され、エッジAIの普及と発展を後押ししていくことが期待できます。
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