※Fortanix 社のプレスリリースをマクニカで和訳して記載しています。
量子リスクの発見からPQC対応まで:組織の備えと脅威対策を強化する新機能登場
2025年6月24日、Fortanix社(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は、ポスト量子暗号(PQC)への移行を支援する新機能「PQC Central」を発表しました。この機能は、同社の「Fortanix Armor」プラットフォーム内の「Key Insight」に組み込まれており、企業が量子コンピューターによる脅威に備えるための戦略的な対応を可能にします。
PQC Centralの主な機能
- 可視化(Discovery):量子暗号に脆弱なアルゴリズムを使用しているシステムやサービスをスキャンし、依存関係のマッピングやアセットを可視化
- リスク評価(Risk Assessment):脆弱な鍵を特定し、量子コンピュータに脆弱なサービスが、適切なアルゴリズムで保護されているか数値化
- 移行計画の策定(PQC Transition):一元化されたダッシュボードから環境全体のPQC対応状況を追跡。その上でServiceNowやJiraなどのIT運用ツールと連携し、PQC移行のロードマップを構築
- 暗号の柔軟性(Crypto Agility):既存の鍵管理システムやHSMを変更せずに、新しい暗号アルゴリズムに対応可能
対応アルゴリズム
- Leighton-Micali Signature(LMS)
- Xtended Merkle Signature Scheme(XMSS)
- CRYSTALS-Kyber(ML-KEM)
- CRYSTALS-Dilithium(ML-DSA)
背景と重要性
量子コンピューターの進化により、現在の暗号技術では安全性が保証されなくなる可能性があり、企業は今すぐ対策を講じる必要があります。EU加盟国は2026年末までにPQCへの移行を開始するロードマップを発表しており、世界的な対応が急務となっています。
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