熱だけ通し、電気は通さない。ホットスポット対策の新しい標準へ。
主要デバイスの温度上昇を抑え、熱設計をもっとシンプルに。Bourns® BTJシリーズは、高熱伝導(AlN 170W/m·K)×完全電気絶縁×低容量を同時に実現する、“熱だけをバイパスする” 新しい放熱デバイスです。
熱は通す。電気は通さない。新しい放熱アプローチ。
電子機器の小型化・高出力化が進むにつれ、「高発熱源から熱を逃がせない」という問題はますます深刻になっています。
従来の熱対策は、
・ヒートシンク追加
・基板銅箔の拡大
・サーマルビアの多層追加
などが主流でしたが、「電気的に接続できない場所は放熱できない」という根本的な制約がありました。
Bourns のサーマルジャンパーチップとは?
サーマルジャンパー (Thermal Jumper) =「TJ」と表記します。
TJ シリーズは、電気絶縁された AlN(窒化アルミニウム)基板を用いた SMD チップ。
発熱源と放熱経路の“間”に置くだけで、電気を通さず熱だけを高速に伝えます。
従来(TJ なし)
高発熱源:120℃
→ 周囲に熱が滞留し、部品寿命に影響がある
TJ 使用時
温度が約 80℃ へ低減
→ 熱が効率よく GND / 銅箔へバイパス。
なぜ TJ はこれほど効率的なのか?(メカニズム)
左図が示す通り、TJ は 発熱源 (Heat Source) → Thermal Jumper → Heat Sink / 銅箔 へ“電気絶縁を確保しながら、別箇所へ熱を移動させる”
■ TJ の内部構造の特長
・窒化アルミニウム基板 (170W/m·K):銅の半分以上、樹脂の 100倍以上の熱伝導。
・絶縁耐圧 (1.5〜5kVac):電位差が大きい箇所でも設置可能。
・低容量 (0.07〜0.26pF):RF / 高速回路でも悪影響なし。
・SMD サイズ (0603〜2512)
主な特長
- 高熱伝導 (AlN 170W/m·K):熱を最短距離でバイパスし、ホットスポットを劇的に低減。
- 完全電気絶縁:電位が異なる SW ノード・MOSFET・PA 周辺でも安全に配置可能。
- 超低容量 (0.07–0.26pF):RF・5G・高速デジタル用途でも波形を乱さない。
- 多サイズ展開:0508 / 0603 / 0612 / 1206 / 1225 / 2512 用途に合わせて最適サイズを選択。
対象アプリケーション
- LED照明(ドライバー IC の熱集中対策):ドライバー IC から背面スプレッダへ熱のみをバイパスし、光束維持に貢献。
- パワーエレクトロニクス (MOSFET / Regulator):電位差がある場所でも、熱だけ安全に逃がせる。
- 車載 ECU:ホットスポットを基板全体へ拡散し、信頼性向上。
- 通信機器・5G (PA/RF):低容量のため RF 特性そのままに温度ピークを抑制。
- バッテリーパック / BMS:セルバランス回路など熱が溜まりやすい箇所の熱経路を最適化。
技術仕様(代表値)
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項目 |
値(代表) |
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熱伝導率 |
約 170W/m·K (AlN) |
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熱抵抗 (Rθ) |
4℃/W 〜 20℃/W(サイズによる) |
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容量 |
0.07pF 〜 0.26pF |
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絶縁耐圧 |
1.5kVac 〜 5.0kVac (0603 〜 2512) |
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動作温度 |
–55℃ 〜 155°℃ |
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サイズ |
0508 / 0603 / 0612 / 1206 / 1225 / 2512 |
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MSL |
1(標準リフロー対応) |
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環境 |
RoHS / Halogen Free |
設計ガイド
■ 推奨レイアウト
・放熱側(GND / 銅箔)を広く確保
・TJ 近傍にビアアレイ(熱ビア)を配置
・絶縁距離を確保し、電位差のあるパッド間で使用可能
■ 評価のポイント
・TJ有無で ΔT 比較(IRカメラ)
・放熱面積とビア数の最適化
・RF 用途では容量 (pF) の影響を確認(通常は問題なし)
・回路変更不可な案件の“最後の一手”
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