
概要
ひずみセンサーとは
ひずみ(=物体の変形量(伸び、縮み))を計測するセンサーです。ひずみがわかれば、物体に加わった力が推定可能になります。金属などの物体に直接貼付け、微細な変化量を検知します。

半導体ひずみセンサーSTREALとは
マクニカブランドの半導体ひずみセンサーSTREALは、超小型・高精度・低消費電力の特長を持つ半導体ひずみセンサーです。従来の大がかりなひずみ計測システムをわずか2.5mm角の半導体チップに集積し、機器への組込み性を大幅に向上させました。お客様機器へのスムーズな実装を実現するために、半導体チップを搭載したモジュール形態にてご提供しております。STREALは2種類のシリーズをラインナップしております。SR500シリーズは測定分解能0.1με以下、セラミック素材による絶縁性向上、温特補正分解能向上や自己診断機能搭載を特長とし、ロボットや工作機械など、微細な制御が求められる産業機械向けに最適です。SR300シリーズは低消費電力を特長とし、IoTをはじめとする多様なアプリケーションに対応可能です。

外観

※STREALの接着面に接着剤を付け、測定対象物に貼付けて使用します。
※接着面は10.5mm×10.5mmと7mm×7mmの2種類をご提供しております。
モジュールの種類
SR300と同様に、チップ搭載角度の異なる2タイプのモジュールを製品化しております。


概略仕様
項目 | 仕様(引張圧縮/せん断共通) | |
電源電圧(VDD) | 3.3V/5.0V対応(アナログ出力使用時、VDD=5.0V必須) | |
動作温度範囲 | -20℃~70℃ | |
出力形式 | アナログ出力/デジタル出力(SPI) | |
分解能 | ±0.1με(通信帯域:1kHz) | |
内蔵ADコンバーター | 16bit分解能 | |
内蔵温度センサー
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分解能:1/256℃ 測定可能範囲:-40~+120℃ |
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端子 |
合計12ピン |
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端子構成 No. 端子名 機能 1 STBYB スタンバイ制御端子 2 VDD 電源端子 3 VREGAO アナログ回路電源出力端子 4 NC NCピン 5 AGND アナログGND 6 AOUT アナログ電圧出力 7 SDI SPIデータ入力 8 SDO SPIデータ出力 9 CSB SPIチップセレクト 10 SCK SPIクロック入力 11 VREGD デジタル回路電出力端子 12 DGND デジタルGND |
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内蔵機能 |
・オフセット補正 ・オフセット温度補正 ・感度補正 ・感度温特補正 ・内部回路状態のエラーを検出する自己診断機能 ・ノイズ低減機能(ADコンバーターのOSRの設定変更※) ※オーバーサンプリングレート |
接着・接続に関する情報
項目 | 内容 |
接着方法 | エポキシ系熱硬化タイプの接着剤を推奨 |
接着面 | 10.5×10.5mmまたは7mm×7mmを平面に貼り付け(曲面貼付け不可) |
推奨コネクター | ヒロセ電機製 FH52K-12S-0.5SH |
評価キット構成
マクニカではSTREALの初期評価やPoCをすぐに開始いただける評価キットをご用意しております。評価キット本体はSR300/SR500両シリーズで共通化されており、SR500対応変換基板を追加することで両シリーズに柔軟に対応可能です。評価キットを使用することで、初期評価段階におけるリスクやハードルを低減し、実機での動作確認をスムーズに進めていただけます。

評価キット付属品一覧
構成 | 数量 | 詳細 |
評価キット本体 | 1個 | 評価基板(専用プラスチックケース付属) |
無線受信機 | 1個 | 無線通信時に評価用 PC と接続する受信機 |
延長ケーブル(1m) | 1本 | STREALモジュールと評価キット本体間を延長する場合に使用 (最大3mまで延長可能) |
USBケーブル(1m) | 1本 |
評価用 PC と評価キット本体を USB 通信で接続する場合に使用 無線通信の際、モバイルバッテリー等からの電源供給用としても使用可能 |
SR500対応変換基板 |
1本 |
SR500シリーズを使用する際の変換基板 |
STREALモジュール |
1個 |
ひずみセンサーSTREAL本体 評価キットを購入いただくと、下記から1個選択し付属 ①SR500引張圧縮タイプ(貼付け面積:10.5mm角) ②SR500せん断タイプ(貼付け面積:10.5mm角) ③SR500引張圧縮タイプ(貼付け面積:7mm角) ④SR500せん断タイプ(貼付け面積:7mm角) |
CD-ROM |
1枚 |
①ユーザーズマニュアル ②マイコンファームウェア ③評価アプリケーション |