
SMPTE® ST2110 規格対応 ストリーミング ソフトウェア
※ M2S SDK・・・Macnica Media Streaming SDK
1.概要
国内外を問わずIPを使用した放送局設備も増えてきており、また、設備更改の際には必ずIPベースのシステムが検討の土台に上がるレベルまで成熟したものに進化させてきました。
一つステージが進むと、次に考えるのが、SDIからIPへの置き換えだけではなく、IP化によるメリットをより多く享受したいというものです。そしてさらにその先のビジョンとしては、放送設備のクラウド化というところまで見え始めています。
これらを実現するため、汎用のサーバー機器上で動作し、“ソフトウェア“ で放送機器向けの機能実装を可能とする SDK (Macnica Media Streaming SDK) をご提供いたします。
2.特長
◇ SMPTE® ST2110 規格および AMWA NMOS IS-04、IS-05 に対応
- Video (4K,1080p,1080i / 50Hz, 59.94Hz / 4:2:2 / 10bit)、Audio (24bit / 2~32ch)、Ancillary に対応
- ST2110-22 に対応。ハードウェア処理もしくは CPU または GPU を使用したソフトウェア処理での JPEG-XS の エンコード、デコードに対応予定
◇ M2S SDK にて API を提供
- API による制御可能。各種 IP パケットの生成や解析、Hitless Protection などの ST2110 の基本的な処理は M2S 内部でおこなうため、
お客様は、映像、音声、アンシラリーの生データ処理およびアプリケーションの開発に注力頂けます
◇ 複数の NIC に対応
- API は NIC 共通で使用可能
◇ NIC での Hardware Timestamp による PTP 制御に対応
◇GPU に対応
- GPU 搭載でご使用の場合、負荷のかかる処理は GPU にておこない、CPU の負荷を軽減
◇ Linux OS (Ubuntu) に対応
- Windows に対応予定
◇ M2S に対応した GStreamer 用 ST2110 プラグインを提供
- GStreamer エレメントを連結することで 映像と音声の入力や表示、圧縮コンテンツの ST2110 送信が可能
- v4l2 エレメントと連結することで OBS Studio への入力が可能
※ NIC・・・Network Interface Card
※ M2S・・・Macnica Media Streaming
3.ソフトウェア構成

4.メディアデータフロー

5.CPU アフィニティー
M2S Coreライブラリーでは、CPUアフィニティーを設定することができます。CPUアフィニティーは、M2S Coreライブラリー内のスレッドを特定のCPUコアにバインドすることを可能にします。

6.GStreamer プラグイン

◇ Sender Element
- Video : m2svideosink
- Audio : m2saudiosink
◇ Receiver Element
- Video : m2svideosrc
- Audio : m2saudiosrc
- Multi View : m2smvsrc (Rev 2.0)
7.仕様
◇ SMPTE® Profile
- ST 2059-1/2
- ST 2022-7
- ST 2110-10
- ST 2110-20
- ST 2110-21
- ST 2110-22
- ST 2110-30
- ST 2110-40
◇ NMOS Profile
- IS-04 v1.3
- IS-05 v1.1
◇ Ethernet Interface
- 100 GbE x 2 ※ 4K Video ストリームを最大 8 本送受信可能。ただし、機器の構成によって、制限がかかる場合があります。
8.アプリケーション例

