
概 要
CoaXPressは映像を高速伝送するためのデジタルインターフェースで、JIIA(日本インダストリアルイメージング協会)により規格が策定されました。75Ωの同軸ケーブルを使用し、カメラからホストケーブルあたり最大12.5Gbpsの高速伝送を実現するのみならず、ホストからカメラ側へのコントロールパケットやトリガの伝送、さらに電力の供給も行える規格となっています。
CoaXPress規格の上位層として、GenICam™(Generic Interface for Cameras)規格をサポートする必要があります。弊社は長年にわたるGenICamの実績があり、CoaXPress IPにつきましてもGenICam規格を容易に実現できるソフトウェアライブラリーが付属します。
本IPがサポートするMicrochip PolarFire FPGAは最大12.7Gbpsのトランシーバーを備えながら極めて低消費電力での動作が可能であり、CoaXPressをはじめとするマシンビジョンカメラの構築に非常に適したデバイスです。
特 長
- CoaXPress Version 2.0対応
- 1レーンあたり最大12.5Gbpsの伝送帯域を実現
- 最大4 Connection(レーン)対応
- GenICamおよびCoaXPressの主要機能をサポートしたRISC-V用ライブラリー付属
- XML自動生成機能搭載。XMLを手動記述する必要が無く、Syntax Errorの心配がありません
仕 様
機能 | 諸元 |
CoaXPress Version | Ver 2.0 |
転送方向 | Tx (カメラ側) |
最大転送レート | 12.5Gbps |
最大Connection数 | 4 |
最大Stream数 | 1 |
GenApi Schema Version | 1.1 |
GenICam Standard Features Naming Convention (SFNC) Version |
2.5 |
対応デバイス
- Microchip PolarFire FPGA
デバイス使用リソース
IPコア本体のリソース使用量となります。

リファレンスデザインのSoftware Architecture(RISC-V)
- GenICamとCoaXPressの主要機能は動作確認済みのライブラリーとして提供
- XML FileはGenICam Device Firmware部で設定されたパラメーターに基づきGenICam Device Libraryから生成

デモ構成 / 評価システム
- Macnica CoaXPress 2.0 FMC CardとMicrochip社製PolarFire FPGA開発キットMPF300-EVAL-KITの組み合わせで動作確認ができるリファレンスデザインをIP Packageに含みます。リファレンスデザインは映像ソースとしてパターンジェネレーターを持ち、市販のグラバーボードで映像を表示させることが可能です。GenICamにも対応しており、グラバー側からパターンや映像フォーマットの切り替えなどの制御をかけることも可能です。 評価版Packageのご用意もあります。お問い合わせください。

Macnica CoaXPress 2.0 FMC Card

MPF300-EVAL-KITとCoaXPress 2.0 FMC Cardを接続した様子
- 動作確認済みグラバーボード
- AVAL DATA: APX-3664, APX-36124
- Euresys: Coaxlink Quad G3, Coaxlink Quad CXP-12
- Matrox: Rapixo CXP
提供物
- FPGA IP
- ネットリスト - リファレンスデザイン
- Libero SoC用プロジェクト(RISC-Vや周辺モジュール等を含む) - RISC-V FW
- GenICamライブラリー、CoaXPressライブラリー、IPドライバー
- アプリケーションのひな型など(リファレンスソースコード) - ドキュメント