スイッチングレギュレーターのノイズ発生を抑止したい方にオススメ「TPSM82913」

概要

水晶発振器(Crystal Oscillator、XO)は高性能電子機器には必要不可欠なICで、ローエンドアプリケーション(例:リアルタイム クロック)からハイエンドアプリケーション(例:複雑な無線、GPS)まで、幅広い製品で利用されています。特に近年のIoT機器は高速・大容量通信への対応や低遅延が求められており、水晶発振器に対する要求も高度化しています。

これらの要求に応じるために、Texas Instruments社(以下、TI社)は2012年以来、要求の厳しいアプリケーション に対応するため独自のバルク音響波(Bulk Acoustic Wave、BAW)共振器技術の開発を開始し、業界最高性能のジッタークリーナー(LMK05318ファミリー)や商用クリスタルレスワイヤレスマイコン(CC2652RBファミリー)などの製品化を実現しました。

TI社はこの度、これまでに培った技術力を活かしBAWベースの発振器「LMK6シリーズ」を新たにリリースいたしました。

 
※BAWについてはこちらの記事で詳しく解説しています。「組込み技術ラボ」のサイトを開きます。

TI社 BAWテクノロジーを使用したクロックジェネレータ製品~BAWとは?BAWを使うメリットとは?~

特長

・超低ジッター特性:100fs 未満(条件:156.25MHz(LVPECL出力)、オフセット周波数:12kHz~20MHz)

・優れた温度特性:全温度範囲(-40~105℃)で±10ppm 未満

143355_画像①
※グラフをクリックするとTI社のサイトを開きます。

引用:https://www.ti.com/lit/an/snaa374/snaa374.pdf

・優れた耐振動性:2ppb/g 未満の周波数偏差(条件:50Hz~2kHzの振動テスト)

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※グラフをクリックするとTI社のサイトを開きます。

引用:https://www.ti.com/lit/an/snaa374/snaa374.pdf

TI社 発振器製品一覧

発振器の製品ラインナップをご紹介します。

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TI社 発振器製品一覧

新製品「LMK6PA15625ADLE」仕様

新製品「LMK6PA15625ADLE」の仕様をご紹介します。

周波数

156.25MHz

周波数精度

±25ppm

RMSジッター

100fs未満

(条件:156.25MHz(LVPECL出力)、オフセット周波数:12kHz~20MHz)

出力形式

LVPECL

電源電圧範囲

1.8V、2.5V、3.3V

LDO内蔵

PSRR : -75dB(条件:500kHzリップル条件)

温度範囲

-40℃~85℃

パッケージ

VSON-6pin(DLE-6) 3.20mm×2.50mm

ハードウェア評価環境(EVM)

LMK6EVM

EVMの写真をクリックするとMacnica-Mouserより評価ボードをご確認いただけます。

お問い合わせ

「LMK6シリーズ」について、不明点や質問がございましたら以下よりお問い合わせください。当社製品担当者より折り返しご連絡させていただきます。

関連情報