スイッチングレギュレーターのノイズ発生を抑止したい方にオススメ「TPSM82913」

製品概要

TPSM8291xシリーズは、インダクターをICの上に搭載したパワーモジュールです。その中でも、高効率、低ノイズ、低リップルを実現した降圧のスイッチングレギュレーターが本製品です。また、2.2MHz または 1MHz の固定スイッチング周波数で動作し、外部クロックにも同期することができます。低ノイズなリニアレギュレーター (LDO) と同様の低い周波数ノイズレベルを達成しています。計測機器、無線機などにオススメの製品です。(ADCやクロックなどの電源としてオススメです。)

こんな方にオススメ

  • ノイズ除去のため、スイッチングレギュレーターとリニアレギュレーターをお使いの方
  • 小型機器でスペースに余裕がなく、万が一のためにフェライトビーズを入れておきたい方

特長

型  名 TPSM82913
特  長
  • 入力電圧範囲:3.0V~17V
  • 出力電圧範囲:0.8V~5.5V
  • 出力電流:3A
  • フェライトビーズフィルター補償機能内蔵
  • Hot Rod™パッケージ採用
  • インダクター内蔵モジュール(4.5mm×5.5mm×1.8mm)

フェライトビーズフィルター補償機能とは

従来の電源ICの場合、外付けにフェライトビーズを搭載するとフェライトビーズの直流抵抗による電圧降下や、フェライトビーズの寄生成分(LとC)により電源ICが発振する可能性がありました。TPSM82913は、フェライトビーズフィルター補償機能を搭載しているため、外付けフェライトビーズを含めたフィードバック回路を形成することができます。これにより、10µVRMS未満の出力電圧リップルを実現しています。フェライトビーズによる電圧降下や電源ICの発振についてほぼ考慮する必要がありません。

スイッチングレギュレーターのノイズ発生を抑止しなければならない方にオススメなデバイスです。

出典:Texas Instruments – データシート

TPSM8291x 3-V to 17-V, 2-A/3-A Low-Noise and Low-Ripple Buck Power Module

 with Integrated Ferrite Bead Filter Compensation

https://www.ti.com/lit/ds/symlink/tpsm82913.pdf

Hot Rod™パッケージとは

ダイとリードフレームを直接取り付けることにより、従来のパッケージで使用されていたワイヤーボンディングを使用しない構造です。そうすることで、パッケージ内部の寄生成分を最小限に抑えることができ、ノイズレベルを低減させると共に、効率の向上、パッケージサイズの小型化を実現します。

詳細はこちらの記事をご確認下さい。

TPSM82913の評価環境(EVM)

TPSM82913EVM

20µVRMS未満 (100Hz~100kHz)の低ノイズな本製品を評価いただけます。

TPSM82913EVMはマクニカマウザーにて購入することが可能です。興味のある方はこちらをご確認ください。

「TPSM82913」について、不明点や質問がございましたら以下よりお問い合わせください。当社製品担当者より回答させていただきます。

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