オルタネートモードに対応したクロスポイントスイッチ "HD3SS460" とは?
HD3SS460 はTexas Instruments社(以下 TI社)が提供しているUSB Type-Cオルタネートモードに対応したクロスポイントスイッチです。
オルタネートモードでは、USB以外の規格、DisplayPort、HDMI、PCIeなどの信号もUSB Type-Cケーブル1本で通信を行うことができます。
HD3SS460 は大きく以下のような特長があります。
1. 高速通信に対応したマルチプレクサ機能
HD3SS460のマルチプレクサ機能は、USB3.1(Gen1)の5Gbps、Display Port 1.2a(オルタネートモード)の5.4Gbpsに対応しています。
※低速SBU信号のマルチプレクサも含んでいます。
2. アダプティブ・コモンモード・トラッキングに対応
HD3SS460はコモンモード電圧範囲0-2Vで1800mVppまでの差動信号であれば動作します。
3. 温度範囲 -40〜85℃に対応
産業用温度範囲(-40〜85℃)に対応しています。
簡単に評価できる "HD3SS460EVM-SRC" ボード
HD3SS460 を簡単に評価する方法として、TI社では HD3SS460EVM-SRC 評価ボードが用意されています。
HD3SS460EVM-SRC 評価ボードには以下のようなインターフェースを搭載しています。
- USB Micro Bコネクタ×1
- DisplayPortコネクタ×1
- 電源コネクタ(5V)×1
- USB Type-Cコネクタ×1

この評価ボードには以下のような特長があります。
1. プラグアンドプレイ設計
接続すればすぐに評価を開始できる設計
2. オルタネートモードを簡単に評価可能
DisplayPort コネクタも実装されているため、DisplayPort をType-C 経由で転送できます。
接続方法
ここではHD3SS460EVM-SRC を2台使用して評価する場合の接続方法をご紹介します。下の例では左側をホスト、右側をスレーブにしています。
USB またはDisplayPort で2台の評価ボードを接続すると、簡単に評価を開始できます。

アプリケーション例
- 携帯電話、タブレット
- ノートブックパソコン、デスクトップパソコン
- オールインワンドッキングステーション

製品概要
型 名 | HD3SS460EVM-SRC ※HD3SS460デバイス評価ボード |
特 長 |
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