Sliver はTE Connectivity社が提供している基板間を高速通信で接続できるケーブルコネクタです。

0.6mmコンタクトピッチの高密度でスリムな形状なため、限られたスペースでも柔軟にケーブルを引き回す事ができます。

また、信号損失が少ないため最大25Gbpsに対応したケーブルコネクタです。

Sliver には以下の大きな4つの特長があります。

  1. PCI express、SAS、Ethernetなど複数プロトコルで使用可能
  2. 0.6 mmピッチの超薄型設計、ボックス内の収容量を増大
  3. ラッチ機構を持っているため、高い接続信頼性
  4. さまざまなケースに応じた接続が可能


それぞれの特長について以下に解説します。

1. PCI Express、SAS、Ethernetなど複数プロトコルで使用可能

従来のPCBによるコネクタでは、高速通信において信号劣化が発生し、円滑に送信することができません。ケーブルコネクタ Sliver は、TE Connectivity社の高速ケーブルを使用することで最大 25 Gbps の速度を実現することができます。

Sliver は以下のプロトコルに対応しています。

  • PCIe Gen3/4(8 G、16 G)
  • SAS-3/4(6 G、12 G、24 G)
  • Ethernet プロトコル(10 G、25 G/レーンあたり)
  • InfiniBand(28 G)
  • カスタム プロトコル(最大 32 G/レーンあたり)

2. 0.6 mmピッチの超薄型設計、ボックス内の収容量を増大

Sliver は0.6mmコンタクトピッチの高密度でスリムな形状しているため、省スペースで接続することができます。
そのため、機器ボックス内での収容量を増大することができます。

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左: Sliver ライト アングル リボン ケーブル、右: Sliver ストレート TwinAx ケーブル

3. ラッチ機構を持っているため、高い接続信頼性

Sliver はケーブルの引っ張りに耐える金属ハウジングをコネクタに備えているため、十分な引っ張り強度があります。
そのため高い接続信頼性を実現しています。

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左: Sliver ライト アングル プラグ および垂直リセプタクル、右: Sliver ライト アングル リセプタクル およびストレート プラグ

4. さまざまなケースに応じた接続が可能

Sliver はデバイス間接続、基板間接続、高速カードとの接続など、複数の相互接続に対応できるように、8差動信号ペアの単位で拡張可能なラインナップを選択することができます。

  • 16 DP(50 ピン)
  • 24 DP(74 ピン)
  • 32 DP(100 ピン)
  • 40 DP(124 ピン)
  • 48 DP(148 ピン)カードエッジのみ
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様々な形状のコネクタとプラグ

アプリケーション例

  • データセンター&ネットワーク機器
  • サーバー
  • スイッチ
  • ルータ
  • ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
  • ストレージデバイス
  • 無線基地局と無線
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アプリケーション例

製品概要

型  名 Sliver
特  長
  • 最大定格 112G PAM-4 (56G NRZ)
  • PCIe Gen 3/4 (8G、16G)、SAS-3/4 (6G、12G、24G)、Ethernet プロトコル (レーンあたり 10G、25G)、InfiniBand (28G) のすべての現在のプロトコル性能要件に適合。今後策定予定の IEEE および OIF 56 Gbps、PCIe Gen 5、SAS 5.0 規格の性能にも対応



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