半導体ひずみセンサーSTREALを使用した研究成果が「日本機械学会2022年度年次大会」にて発表されました。本内容は静岡大学、エヌティーツール株式会社、マクニカとの産学連携による研究で、9月12日 静岡大学の講演をもって6度目の成果発表です。「切削工具ホルダ装着型無線式トルク・スラスト計測システムの開発」と題された今回の研究では、精密加工を行う工作機械の加工不良を防ぐシステムの無線化に成功した研究成果が述べられました。
高品質な金属製品の切削加工を行う現場では、工具の摩耗進行や刃先欠損、切りくず嚙み込みによる加工不良の発生と生産性低下が大きな課題となっています。これらの異常を検知する技術として、最小感度が1μεと高感度で、小型・省電力、低コストの特徴を持つSTREALとエヌティーツール様製の工具ホルダー、静岡大学の知見を活かした研究開発が進められてきました。

以下が実験結果の写真とデータです。
STREALによって、ドリル穴開け加工中の異常検知が可能であることを示すデータが得られました

これまで有線で行っていたデータ通信やセンサーへの給電を無線化(マクニカ応用開発品の無線給電基板)させ、長時間の加工状態監視と異常検出が実現可能なシステム開発の発表に大きな反響をいただきました。モノづくりの現場を支えるシステムの開発を目指す3社の取組みに今後もご注目ください。

【ご講演後の静岡大学/酒井教授と講演会場の富山大大学校舎】