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書き込みキットでプログラマブル発振器に書き込んでみよう!(超簡単)

SiTimeの発振器はプログラマブルです。書き込みキットを使用して、手元で簡単にサンプルをプログラムすることができます。

プログラムできる仕様は、周波数精度や電源電圧、立ち上がり立ち下り時間など、多岐にわたります。
プログラムした発振器を使用しいくつかのパターンを試すことで、最適な設計を実現できます。
今回は、実際に書き込みキットを使って、サンプルに書き込んでみました。

なお、今回使用する書き込みキットはマクニカで販売しています。

実際に書き込みキットを触ってみた(所要時間~10分)

1.使用機材の確認/早速PCに接続してみよう

・SiTime 書き込みキット Time Machine II

   同梱物:

    ①クイックスタートガイド

    ②書き込みキット SiT6150DK(白くて丸いヤツ)

    ③ソケットカード3種 (SiT6160DK, SiT6161DK, SiT6165DK) ※各パッケージ用

    ④USB ケーブル

    ⑤ピンセット

    ⑥3種類 の生品 お試しセット

      - シングルエンド:SiT2001(SOT23-5パッケージ)/SiT8008(2520パッケージ)

      ‐ 差動:SiT9121(LVPECL出力 3225/LVDS出力 5032 の2種類)

・PC 

ゲームソフトみたいな箱(プ〇ステサイズ)を開けると各パーツが。

あとはPCにUSBでつなぐだけ。シンプル~!

SiTimeのロゴ入りピンセットもついてます。地味にカッコイイ。

ブランク品が最初から入っているのがありがたい…。

マクニカから追加購入も可能なのでどんどん試しましょう。
差動とシングルエンドの発振器、どちらも試せる。各3つほど入ってます!

PCに繋ぐとこんな感じ。有線マウスくらいのコンパクトさ。

机の上で出来ちゃうので隣の先輩にも迷惑かけずに。

Micro-B のケーブルなら同梱のものでなくてもOK。

サイズはこんな感じ。右はiPhone15と並べています。

繋げるとボードの下が赤く光った!

2.ソケットカードにデバイスをはめてみる

ソケットカードは、全部で3種類用意があります。

①2016/2520(SiT6161DK:緑色のカード)

②5032/7050(SiT6160DK:赤色のカード)

③SOT23-5/3225(SiT6165DK:黄色のカード)

 

書き込んだデバイスをそのまま実装する場合は、量産を想定したブランク品を挿入し、書き込むのがおすすめです。

なお最初から同梱されているブランク品に、欲しいサイズがない場合は、追加でブランク品だけを購入することができます。

3種のカラフルなソケットカード。それぞれ左右で対応しているパッケージが記載されているので、ちゃんと確認。

ソケットカードと書き込みキットの矢印を合わせて、

ちゃんとはめて使用します。

黒いソケット部分を手で開けて、ピンセットでデバイスを載せます。蓋を閉じたら、左の画像のように書き込みキットにはめて下さい。

写真は分かりやすいように大きいパッケージのものを使用しています。

ソケットの△部分と、Pin 1(パッケージ上部まるぽち部分)を合わせるようにしてください。

3.ソフトウェアのインストール

SiTimeのページから、最新バージョンのソフトウェアをインストールします。(24年7月時点の最新版はコチラ 2.32.0.4 )

重たくないので、そんなに時間はかかりません。

4.いよいよ実際に書き込もう!

いよいよ、デバイスをソケットカードに載せて、キットをPCに繋ぎ、ソフトウェアを起動します。

以下のような画面が確認できると思います。

Top画面です。下部に、ログが蓄積されていきます。

オレンジ枠をクリックすると、載せたデバイスをプルダウンから選択することができます。

選択後、プログラム可能な仕様が下に表示されるので、一つ一つ選択します。

すべての仕様を選択すると、フル型番が表示されます。書き換えることができないので、データシートを参照してダブルチェックすることをおススメします。

最後にオレンジ枠のボタンをクリック!

プログラムまでは1~3秒。超はやいっす。無事完了!

書き込んだデバイスは自由に評価に使用可能です。

5.書き込んだ発振器を確認してみよう

実際に書き込んだ発振器を簡易的にオシロスコープで波形確認してみました。

設定した周波数を確認できましたが、簡易的に手付けしたので、オーバーシュート/アンダーシュートが発生しています。きちんと基板実装し配線等を正しく行えばキレイな波形が得られます。あくまでも参考までに…。

簡易的に実験室にあるユニバーサール基板に手付けしてみました。

ソフトの使い方

ソフトの使い方の簡単なレクチャー動画です。ご不明な点等はお気軽にお問い合わせください。

おわりに

おススメは、出力ドライブの調整や周波数精度など、要素検討段階でいくつかの仕様を試してみることです。

EMIノイズの対策もできるため、何個か試して最適なものを確認できます。

 

書き込みキット・ブランク品の購入も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。無償貸出のご相談も承ります。

また、マクニカで先に書き込んだものを出荷することも可能ですので、時間がない場合でもすぐにサポートいたします。

※ クイックスタートガイドのWeb版ダウンロードはコチラ

※ ユーザーマニュアルのWeb版ダウンロードはコチラ

※ 書き込みキット対応デバイス/データシートはコチラ

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