“航空宇宙・防衛”のアプリケーションに求められる、厳しい要求仕様

航空宇宙・防衛のアプリケーション向けに、皆様はどんな発振器をお選びでしょうか?

航空宇宙で使用されるような、“無線”および“衛星通信”、“高精度GNSS”、“航空電子機器”、“防衛機器”などのアプリケーションには、極めて厳しいクロック源の精度や信頼性、品質が求められます。

民生機器には民生グレード、産業機器には産機グレード、車載向けには車載グレード、など使用環境に応じた品質グレードの発振器選定が必要なのと同様に、航空宇宙・防衛用途でも『“過酷な環境”に耐えうる“発振器選定”』が将来的に不可欠になってきます。

発振器に対して、“なぜ”そこまでの性能・品質が要求されるのか?

クロックは、どんなアプリケーションにもなくてはならない、いわば「指揮者」のような存在ですが、

航空宇宙・防衛用途ではどのような理由で性能・品質を優先した発振器選定が必要なのでしょうか。

主な理由を挙げていきます。(※アプリケーションによってはこの限りではありません)

  

・超音速に伴う“衝撃波の振動”が激しすぎる

・急激な温度変化により、“周波数が変動”する(スペックアウトし、アプリケーションの誤作動などの要因となる)

・上記等の要因により、システム検証や動作確認試験や操作の際に発生するパフォーマンスの課題のうち、タイミング・クロックが占める割合が大きい
アプリケーションを開発するお客様は、エンドカスタマーとのトラブルシューティングや検証、に莫大な時間が割くことになります。
今後市場の盛り上がりとともに、この傾向は加速するとみられています。

SiTimeの航空宇宙・防衛グレードのMEMS発振器ができること

ここで、航空宇宙・防衛(特に防衛用途で)で急激に採用が増えているSiTime製品の特長をご説明します。

これまでのコラムの内容で、水晶に比べて、シリコンを使用したMEMS発振器が品質的にアドバンテージがあることはいうまでもありませんが、やはりこの信頼性の部分が、航空宇宙・防衛用途でSiTime製品を採用する一番のメリットといえます。

  

・ おすすめポイント その1 :「スクリーニングを実施している」

    → ファイナルテスト全数の温度サイクル試験と、耐衝撃試験を実施!

 

・ おすすめポイント その2 :「特性保証」

    → 衝撃・振動に対して堅牢な特性を保証!  

 

・ おすすめポイント その3 :「実績」

    → 多数の市場実績がありますので、詳細はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

 

・ おすすめポイント その4:「性能」

    → -55℃~105℃の温度範囲で±0.2 ppm の周波数安定性を誇るラインナップがございます。

         これは従来の水晶の製品と比べ約25倍の性能となります。

         1 秒の時刻精度を保てる期間で比較すると…

         従来の水晶製品:14 日間 / SiTimeのMEMS発振器:1 年間 となり差は歴然です。

製品ラインナップ

以下のリンクより製品ラインナップをご確認いただけます。

気になる製品がございましたら、型番をご記載のうえ、こちらのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。

 
※以下リンクは、外部メーカーサイトに遷移します。

1. TCXO(温度補償型発振器)クラスの発振器

2. シングルエンド(CMOS)発振器

3. スペクトラム拡散機能付きの発振器

4. 差動対応発振器

5. DCXO(デジタル制御型発振器)

6. VCXO(電圧制御型発振器)

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は、航空宇宙・防衛用途での発振器選定におけるポイントの解説と、SiTimeのラインナップもご紹介しました。

是非、設計時に迷われた際には、お気軽にお問い合わせください。

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