お客様が“クロックジェネレーター”を選ぶ理由

“単体の発振器”ではなく、“複数”の周波数を出力できる『クロックジェネレーター』を使用したいと思われたことはございますか?

駆動したいデバイスや回路構成などによって“最適化”を求める場合に、クロックジェネレーターを採用する“最大のメリット”としては、「複数のクロックデバイス(振動子や発振器)が不要になる」という点です。この、部品点数の削減により、“BOMの原価低減”や“BCP対策”、“基板面積の縮小”など、様々な効果をもたらします。そういった理由から、多くのお客様に『クロックジェネレーター』は採用されています。

クロックジェネレーターの選定におけるお客様のお悩み事例「4選」

上記のようなメリットが多い“クロックジェネレーター”ですが、色々なお客様とお話しする中で、以下のようなご相談をいただくことが非常に多く、クロックジェネレーターの選定は一筋縄ではいかないことが多いようです。

1.「発振器に比べ、少し複雑なので従来使っていたものを流用しているが、“周波数のばらつき”が気になる」

2.「外付けの振動子の特性がよくなく、期待の動きをしていない」
3.「従来採用していたデバイスがEOLになってしまった」
4.「市場品含めて入手性が悪く、大変困っている」

そんなお客様のお悩みも、SiTime(サイタイム)の“クロックジェネレーター”をお試しいただければ、様々な課題を解決可能です。

SiTime(サイタイム)のクロックジェネレーター

SiTime(サイタイム)の“クロックジェネレータ-”は、以下のような特長があり、前述に挙げた、お客様のよくある“4つのお悩みを解決+α”をご提供できます。

 

・MEMS振動子を内蔵  

    → 従来品で必要だった外付けの振動子を削減できます。

        これにより、振動子のスペックやばらつきによる影響を受けることがなくなります。

        部品点数の削減により、コストや調達面でのメリットも生まれます。

        また、振動子起因で発生する不具合のリスクを抑え込み、本来かかってしまうコストや工数の削減が可能です。

 

・4つのPLL(小数点)を内蔵

    → お客様のご希望仕様に沿った設定を自由に設定することができます。

 

・優れたジッター性能

    → 駆動するデバイスに要求される厳しいジッター要件も満たす、優れた仕様の製品をご用意しています。

 

・スペクトラム拡散に対応(予定)

    → EMIノイズの対策が簡単にできます。

 

・外付けのメモリが不要

    → 内部のワンタイムメモリーに書き込むことで、所望の動作を実現します(I2Cでプログラム可能)

コンパチブルな仕様

現行のお使いになられている製品によってはコンパチ製品のご紹介も可能ですので、お気軽にお申し付けください。

またマクニカでは、他の製品からの置換のサポートを行いますので、リソースが不安なお客様もまずは一度ご相談ください。

製品スペック

型名 SiT95141
発振器タイプ クロックジェネレーター
出力形式 LVPECL, CML, HCSL, LVDS, LVCMOS
入力数 4
出力数 10(MAX)
入力周波数

8 kHz to 2.1 GHz (差動)

8 kHz to 250 MHz (LVCMOS)

出力周波数

8 kHz to 2.1 GHz (差動)

8 kHz to 250 MHz (LVCMOS),

1 PPS (one output only)

Phaseジッター(RMS) 120fs
動作温度範囲 -40 to +85℃
電源電圧

1.8V

2.5V

3.3V

パッケージサイズ

9x9 mm

※7×7mm ご要望の際は別途ご相談ください

今後の製品

PLLとクロックドメインの数を減らし、少ない出力数にもよりリーズナブルに対応できる小型の製品をラインナップしていく予定です。

「こんな仕様が欲しい」といったご意見がございましたら、是非お申し付けください。

最後に

いかがでしたでしょうか。

クロックジェネレーターの選定は、大変なことも多いかもしれませんが、マクニカでは、製品導入までのFAEサポートもしっかり対応いたしますので、
サンプル・評価ボード等お気軽にお試しください。