複数の無線規格を同時評価できる「SLWSTK6000B」とは?
SLWSTK6000B は Silicon Labs社が提供するワイヤレス・スターターキットです。
このスターターキットには、無線モジュール「SLWRB4161A」と「SLWRB4162A」を搭載しています。
この無線モジュールは大きく、以下のような特徴をもっています。
- ワイヤレスSoC Mighty Gecko「EFR32MG12」搭載
- 2.4GHz対応
- 複数の無線規格(ZigBee、Thread、Bluetooth LE)をマルチプロトコル対応
- 世界トップクラスの低消費電SoC ディープ・スリープ時1.4μA
特にSoC「EFR32MG12」がワンチップで複数の無線規格に対応しているため、
スマートフォン ⇔ 無線モジュール ⇔ ZigBee (Thread)メッシュネットワーク
といったアプリケーションを評価することができます。
用途で選べる2つのマルチプロトコル接続
ワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」は以下の2つのマルチプロトコル接続をサポートしています。
1. スイッチド・マルチプロトコル
このマルチプロトコルではスマートフォン、タブレットからBluetoothで通信を行い、通信切断後、同デバイスでZigBee、Threadメッシュネットワークなどへ接続することができます。
このため、製品の初期設定、アップデートなど、現場で設定が必要な作業が簡単に行えるようになります。

2. ダイナミック・マルチプロトコル
このダイナミック・マルチプロトコルで接続するとBluetoothとZigBee、Thread等の無線規格をワンチップで切り替えて動作させることができるようになります。
そのため、BluetoothとZigBee、Thread等を同時に組みあわせて利用できます。

ワイヤレス・スターターキットの内容
このワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」には以下のものが付属しています。

- メインボード 3台
- 無線モジュール「SLWRB4161A」 3台
- 無線モジュール「SLWRB4162A」 3台
- 単三電池基板(ソケット)
- ケーブル
- EFR32MGスタータ・ガイド・ガード
メインボードが3台と無線モジュールが6台付属しているため、3台でメッシュネットワークの評価が可能です。
また、スマートフォンとメインボードをBluetooth接続、残りのメインボードとZigBee、Thread等の接続評価を行うことができます。
ワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」の使い方
このワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」評価に必要な環境は以下の通りです。
- 評価用PC
- ワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」
- Simplicity Studio(評価ツール)
- EmberZNet SDK(開発ツール)
- Gecko Commisioner(Andoroidアプリ スマホ等 使用する場合)
また基本的なサンプルアプリケーションの動作方法を解説します。
ステップ 1 評価環境をセットアップ
ワイヤレス・スターターキット「SLWSTK6000B」を準備します。また、Silicon Labs社のWebサイトからSimplicity Studio、EmberZNet SDKをダウンロードし、評価PCにインストールします。
また、スマートフォンを使用する場合は Google Playより専用アプリ「Gecko Commisioner」をインストールします。
ステップ2 ツールを起動し設定
スターターキットにはクイック・スタートガイドが用意されています。
このクイック・スタートガイドにしたがって、ツールの設定、デモ機能、またはサンプルプログラムを選択することができます。
ステップ3 サンプルプログラムを実行
サンプルプログラムまたはデモ機能を使用して評価を開始することができます。
また、引き続き開発を進めたい場合はSilicon Labs社のWebサイトにオンラインのラーニングサイトが用意されています。
アプリケーション例
- IoTマルチプロトコル・デバイス
- コネクテッド・ホーム
- スマート照明
- 健康、ウェルネス
- メータリング
- ホームオートメーション
- ビル・オートメーション
- セキュリティ

製品概要
型 名 | SLWSTK6000B |
キット内容 |
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キットの特徴 |
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Simplicity Studio 機能 |
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SLWSTK6000B
*今後、シリーズ内のICを使用した電波法を取得したモジュールのリリースを予定しております。