EFM32セミナー講師”山さん”とは?

マクニカは社員の約3割がFAE(フィールド・アプリケーション・エンジニア)です。技術交流も活発で、いたるところで勉強会が開かれています。Silicon Labs社の32bit ARMマイコン、EFM32シリーズについても不定期に勉強会が行われており、中心となっているのが”山さん”です。山さんは元ICEメーカーの技術を担当していた経歴を持つ人物で、現在、EFM32ワークショップの講師も務めています。前職の影響からか、統合環境であるSimplicty studioについて非常に深い知識を身につけています。先日の勉強会でも驚かされたのですが、突然、5月にマイナーなバージョンアップがあり、”mbed”対応されましたね。と、にこやかな笑顔。
Simplicty studioはv2、v3とバージョンアップされてはいますが、マイナーなバージョンアップの情報はどこにも書いて無いはず。なのに山さんはどこから情報を仕入れているのか全くもって不明です。聞けば、過去のバージョンも一通り持っているとのこと。山さん、凄過ぎます! どうやら、週末、「趣味の仕事」でこの様なことを調べているそうです。まだまだ、面白い情報を持っているようなので、山さんに代わって私が皆様にお伝えします。
今お使いのEFM32スターターキットが”mbed”対応になります
Simplicty studioのマイナーなバージョンアップで”mbed”対応がされたとお話ししましたが、”mbed”対応させるにはスターターキットファームウェアのバージョンアップが必要です。山さんが確認した範囲では5/12頃から”mbed”対応のバージョンになったとのことです。
※この作業を行うとSimplicty studio v2以前のバージョンからスタータキットへのアクセスができなくなります。
※Simplicty studio v3を使用すれば従来のJ-Link経由のデバックは行えます。
簡単にスターターキットファームウェアのバージョンアップ方法をご説明します。
1.スターターキットをPCに接続し、Simplicty studio v3を起動します。

2.Kit Managerからファームウェアのバージョンアップが行えます。
※一度 ”No”を選択された方はBrowseから.EMZファイルを選びます。

3.ファームウェアのバージョンアップ完了後、自動再生のウィンドウがポップアップします。

4.ドライブ内のMBED.HTMをダブルクリックするとmbedのサイトにジャンプします。
(別途、ARM社側の登録が必要です。)
EFM32スターターキットの”mbed”対応作業は、たったこれだけです。

ちなみに、デバイスマネージャーを確認すると、従来のJ-Linkポートに加えSTKxxx(FAT32ファイルシステム)とCOMポートが追加されてます。
ホワイトボードを使って 山さんが 今回のmbed対応について説明してくれました。
今までは、J-Linkを使ってPCと接続していましたが、mbedではMSD(ストレージデバイス)とCDC(仮想COMポート)が追加された様です。山さん曰く、同じUSBケーブルで切替できるなんてすごい!!と、力説していました。

今回、山さんが力説していた点については、残念ながら私には凄さがわかりませんでした。
私の様に、山さんの力説の意味がわからなかった皆さんも、是非、mbedを体験してみては如何でしょうか?