屋内汚染物質を測定できるガスセンサ評価キットとは?

1チップで複数のガスを測定できるSGP30とは?

SEK-SGP30 はSensirion社が提供するガスセンサ評価キットです。この評価キットにはMEMSガスセンサ「SGP30」を搭載しています。

SGP30 には複数のセンシング素子を1チップに搭載した金属酸化物ガスセンサです。
総揮発性有機化合物(TVOC)、H2、エタノール等のガスに対して高感度を示し、H2 をベースとした二酸化炭素算出値(CO2eq)も取得することができます。
また、金属酸化物センサの感度を低下させる妨害ガス「シロキサン」への対策を施しています。これにより、ガスに対しての感度が劣化することなく、長期安定性を実現することが可能となっております。

シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド、タバコの煙や化学物質過敏症を誘発させるガス等の総称を、TVOC(総揮発性有機化合物)と呼びます。

ガスセンサ「SGP30」の出力範囲は、
総揮発性有機化合物(TVOC)であれば0〜60000ppb、
二酸化炭素算出値(CO2eq)であれば400〜60000ppmとなっております。

通信はI2C インタフェース、2.45×2.45mm の小型DFN パッケージ、
わずか48mA で動作する低電力センサといった特徴をもっています。

そのため、

  • 空気清浄機
  • 汚染ガスを検出し換気する装置
  • IoTアプリケーション


といった主に室内環境を調査するアプリケーションに最適です。

わずか3ステップで評価開始できる評価キット SEK-SGP30

ステップ1. ビューワソフト「ControlCenter」をPCへインストールする

ControlCenter は SEK-SGP30 評価キットの専用ビューワソフトです。Sensirion 社のサイトから無償でダウンロードすることができます。

OSはWindows、MacOSX、Linuxに対応しています。

ステップ2. センサ、センサブリッジ、PCを接続する

PC とセンサブリッジはUSB ケーブルで接続し、センサとセンサブリッジはRJ45 コネクタで接続します。

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SEK-SensorBridge

ステップ3. PC でビューワソフトを立ち上げる

ビューワソフト「ControlCenter」起動し、Start button を押すと、センサの測定が始まります。

以上がSEK-SGP30 評価キットの動作方法です。

すぐにガスセンサSGP30の評価を行えるため、アプリケーション開発の初期の検討段階での動作確認に非常に適しています。

アプリケーション例

  • 空気清浄機
  • 需要制御式換気
  • IoTアプリケーション

 

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アプリケーション例

製品概要

型  名 SEK-SGP30
※SGP30専用の評価キットです。
特  徴 SEK-SGP30
  • I2C通信 2チャンネル
  • PCへのプラグアンドプレイ接続
  • データを記録、保持できるビューワーソフトウェア

SGP30
  • TVOC、CO2を測定
  • 測定範囲 TVOC:0~60000ppb、CO2eq:400~60000ppm
  • I2Cデジタルインターフェイス
  • DFN6ピンパッケージ(2.45×2.45×0.9mm)
  • 低消費電力:48mA(1.8V)
付属内容
  • SKEセンサブリッジ 1台
  • ガスセンサ SGP30 2個(フレキシブル基板に実装済)
  • 温湿度センサ SHTC1 1個(フレキシブル基板に実装済)
  • 温湿度センサ SHTW2 1個(フレキシブル基板に実装済)
  • 温湿度センサ SHT31 1個(フレキシブル基板に実装済)
  • アダプターケーブル 2本
  • USBケーブル(先端がType Aで終端がMicro Bのコネクタ) 1本



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