SMOD711 の特長
SMOD711はRenesas(旧IDT)社が提供する可燃性ガスセンサー SGAS711 を簡単に評価することができる評価キットです。
測定できるガスは水素、メタン、プロパン、LPG、天然ガス、フロンです。
この評価キットは以下の特長があります。
総PCB面積8.9cm²内に、ファームウェア書き込み用のJTAG、PCとの通信用のUSBコネクタ、制御マイコンを搭載ししています。
・基板ユニット内で電源制御するため、9VDC電源を供給するだけで動作
・制御にはあらかじめ動作可能なプログラムが書き込まれており、「セットアップ不要」で動作が可能
・センサーを操作するためのすべてのモードをサポート(フィードバックヒーター制御、温度およびセンサー測定シーケンス)
・シンプルなASCIIベースの通信プロトコルにより、ホストコントローラーとの通信が可能
・USB が利用可能
メタン、LPG、天然ガスなどのガス漏れを10ppmから検出できるSGAS711センサー
SGAS711は、空気中の可燃性ガスを検出するように設計された固体化学センサーです。
SGAS711センサーは、メタン、プロパン、水素、液化石油ガス(LPG)などの可燃性ガスの検出に適した高感度のMOx材料をヒーターを内蔵しています。

- 検出可能な気体(10~1000 ppm)
- 水素
- メタン
- プロパン
- LPG
- 天然ガス
- フロン
- 主な特長
- 広範囲の可燃性ガスに対する高い感度
- 長い寿命(5年以上)
- 高速応答(60秒未満)
- 主な仕様
- ヒーター消費電力:900mW(Vh=7.0[v])
- ヒーター電圧:7.0V(typ)
- ヒーター抵抗:30Ω(typ)
- 動作電圧:2.5~5.0(V)
- 動作温度範囲:-20℃~+50℃
- 出力:電圧
- パッケージ:4ピンTO-39
- 特性(濃度とセンサー抵抗)

セットアップ不要ですぐに可燃性ガスを評価できる SMOD711 評価キットの内容
SMOD711 評価キットは、USB接続を介してWindowsPCに接続し、提供のソフトウェアで閲覧(グラフ表示)や、センサーに対する設定等の制御が可能です。

アプリケーションソフトウェアは、RenesasのWebサイトからダウンロードでき、 LabVIEW® 実行可能アプリケーションです。

無償のアプリケーションソフトですぐに評価を開始できます
この評価キットは以下のステップですぐに評価を開始できます。
1. アプリケーションソフトをインストール
Renesas社のサイトからアプリケーションソフトをダウンロードして、PCへインストールします。
※アプリケーションソフトは無償です。

2. ハードウェアをセットアップ
SMOD711は付属のACアダプターから電源供給を行います。USBケーブルをユーザのPCに接続します。
Windowsがモジュール自動で検出し、仮想COMポートドライバをインストールします。
3. アプリケーションソフトを起動
アプリケーションソフトを利用して、可燃性ガスの検出をおこない評価を開始できます。
アプリケーション例
- リーク検出
- ガス濃度検出
- 製造プロセスの制御

製品概要
型 名 | SMOD711KITV1 ※Integrated Device Technology製品の専用評価ボードです。 |
特 長 | SGAS711(可燃性ガスセンサー)が搭載されたPCB評価基板 |
付属内容 |
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JTAG インターフェース (J1) | ファームウェアのデバッグや、Flash書き込みに使用 |
電源コネクター (J2) | 9VDC入力 |
USB インターフェース (J3) | USB2.0インターフェース |
Power LED | 電源LEDは、SMOD7xxモジュールがUSB経由で電源に接続されているときに点灯します |
USB Power LED | SMOD7xxモジュールがUSB経由でユーザのコンピューターに接続されると、USB電源LEDが点灯します |
センサーソケット | SGAS7xxセンサーのリード線のピンソケット |
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