SMOD701 の概要
SMOD701 は、Renesas(旧IDT)社が提供する水素ガス・センサ SGAS701 を簡単に評価することができる評価キットです。
この評価キットで空気中の水素ガスを測定することができます。
また以下の特長があります。
- 評価キットにはセンサを取り付けるソケット、JTAG、USBコネクタ、制御マイコンが搭載を搭載しています。そのため、PCとUSB接続してすぐに評価をおこなうことができます。
- 評価基板で電源制御を行うので、外部から9VDC電源を供給するだけで動作します。
- 制御マイコンには出荷時に動作可能なプログラムが書き込まれています。そのため、セットアップ不要ですぐに評価を開始できます。
- センサを操作するためのすべてのモードをサポートしています。(フィードバックヒーター制御、温度およびセンサ測定シーケンス)
- シンプルなASCIIベースの通信プロトコルにより、ホストコントローラとの通信が可能です。
- デジタルインターフェイス対応。フルスピードUSB規格。
わずか1PPMから検出可能な水素ガスセンサ
水素ガス・センサ SGAS701 は、空気中の水素濃度を検出することができます。
水素の検出に適した高感度のMOx材料(金属酸化物材料)を使用し、物理吸着と化学吸着を利用したRenesas独自の技術で高精度と高信頼性を実現しています。
そのため高信頼性が要求される産業用途に適しています。

- 検出可能な気体(1 ~1000 ppm)
- 水素
- 主な特徴
- 低水素濃度(10~1000ppm)においても高感度
- 高速応答(15秒、100ppm時)
- 主な仕様
- ヒーター消費電力:600mW(Vh=5.4[v])
- ヒーター電圧:5.4V(typ)
- ヒーター抵抗:30Ω(typ)
- 動作電圧:2.5~5.0(V)
- 動作温度範囲:-20℃~+50℃
- 出力:電圧
- パッケージ:4ピンTO-39
- 特性(濃度とセンサ抵抗)

水素ガス・センサを簡単に評価できる SMOD701 の内容
SMOD701評価キットは、USB接続を介してWindowsPCに接続し、提供のソフトウェアで閲覧(グラフ表示)や、センサに対する設定等の制御が可能です。

アプリケーションソフトウェアは、RenesasのWebサイトからダウンロードでき、 LabVIEW®実行可能アプリケーションです。

たった15分、PCと接続してすぐに評価を開始
この評価キットは、以下のステップですぐに評価を開始できます。
1. アプリケーションソフトをインストール
Renesas社のサイトからダウンロードして、PCへインストールします。アプリケーションソフトは無償です。

2. ハードウェアをセットアップ
SMOD701は付属のACアダプタから電源供給を行います。USBケーブルをお使いのPCに接続します。
3. アプリケーションソフトの起動
アプリケーションソフトを利用してすぐに測定、評価をおこなう事ができます。
アプリケーション例
- ガス濃度検出
- 呼吸検出
- 呼気、皮膚ガス分析
- 透析液の水素ガス分析
- 微量水素ガス検知

製品概要
型 名 | SMOD701KITV1 ※Integrated Device Technology製品の専用評価ボードです。 |
特 長 | SGAS701(微量水素センサ)が搭載されたPCB評価基板 |
付属内容 |
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JTAG インタフェース (J1) | ファームウェアのデバッグや、Flash書き込みに使用 |
電源コネクタ (J2) | 9VDC入力 |
USB インタフェース (J3) | USB2.0インタフェース |
Power LED | 電源LEDは、SMOD7xxモジュールがUSB経由で電源に接続されているときに点灯します |
USB Power LED | SMOD7xxモジュールがUSB経由でユーザのコンピュータに接続されると、USB電源LEDが点灯します |
センサーソケット | SGAS7xxセンサのリード線のピンソケット |
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