はじめに
Cat. 1 bisは、2016年に3GPP Rel. 13にて策定されたLTE通信規格の一つです。
3Gの後継やBOM(Bill Of Materials)コスト削減などのさまざな観点で、現在注目されています。
本記事では、Cat. 1 bisの概要とメリットやCat. 1やCat. Mとの違いの概要をご紹介します。
Cat. 1 bisとは、Cat. 1/Mとの比較
Cat. 1 bisは、LTE規格Cat. 1の改訂版で、bisはラテン語の「第2の」から来ています。
これまでのCat. 1では通信安定化のため、メインとダイバーシティーの2本のアンテナが必要でした。
Cat. 1 bisは、Cat. 1同等の数Mbps相当を、アンテナ1本で実現します。

【Cat. 1 bisを選ぶメリット】
・Cat. 1と比べ、アンテナ周辺の部品点数を削減可能
・Cat. 1同等のカバレッジ(Cat. Mよりもカバレッジが広い)
・3GモデルのRF回路を流用可能
・低消費電力機能(PSM、eDRX)にも対応
まず、既存のCat. 1と比べアンテナを1本減らせるため、部品点数削減によるコストダウンが見込めます。
また3G停波や性能向上観点からLTEモデルへ改版の場合、Cat. 1以降はアンテナ本数が増えるため、RF周辺回路の見直しが必要でした。
Cat. 1 bisでは、3GのRF周辺回路を流用可能なため、設計工数削減も期待できます。
加えて、Cat. Mでは通信量やカバレッジ不足とお考えのかたにも、Cat. 1 bisは有力な選択肢と言えます。
簡易比較表 (Cat. 1 bis/Cat. 1/Cat. M)

Cat. 1 bis評価環境のご紹介
Cat. 1 bisの評価環境としては、Quectel社でQualcomm社のチップセットをベースとした、EG915Q-GL/EG916Q-JPの製品をリリースしています。
製品詳細情報は、下記URLよりご確認ください。
おわりに
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