次世代スマートホーム通信規格「Matter」とは?

次世代スマートホーム通信規格の「Matter」は Connectivity Standards Alliance (CSA) によって制定された、

信頼性の高いセキュアなネットワーク接続を保証する業界統一規格です。

家電メーカー関係なく様々なスマートホーム製品を相応に接続できようになり、
「ユーザービリティーの向上」「製品イノベーションの新たな機会創出」「家電メーカーの開発工数削減」が期待されています。

※Matterに関する製品資料、デモ構築記事を見たい方はこちら

NXP Matter ソリューションの活用事例

NXP は Matter に必要な「マイコン」「プロセッサー」「Wi-Fi/Ethernet」「Bluetooth LE」「Thread」「セキュリティ」チップ製品を提供しており、包括的なソリューションを提案可能です。

<補足>

・「Wi-Fi/Ethernet」「Thread」はデータの通信に使用されます

・「Bluetooth LE」はコミッショニング(セキュアに Matter ネットワークに接続する初期設定)で使用されます。

  

NXP Matter ソリューションの活躍が見込める、Matter アプリケーションは次の画像の通りです。

「Wi-Fi 製品」「Wi-Fi から Thread に変化するボーダールーター」「Thread で通信するエッジノード」などが主に想定されるアプリケーションになります。

図1:NXP Matter ソリューションの活用が期待されるアプリケーション

NXP の HP やプレスリリースを併せてご覧ください。

NXP、新しいMatter規格の利用を簡素化、加速するMatter開発プラットフォームを発表 | NXP Semiconductors

Matterオープンソース・プロトコル対応製品 | NXP Semiconductors

Matter アプリケーション | NXP Semiconductors 

Matter 対応 NXP 製品一覧、評価ボード情報

図1で記載した、アプリケーション名毎、提案可能な NXP 製品を下記表にまとめております。

評価ボードの情報も記載していますので、併せてご確認ください。

 

ご提案可能な構成は下記の通りです。

・「ボーダールーター」は主に、Host プロセッサーとして Linux を動作可能な i.MX 8M シリーズ と各種無線チップ。

・「エッジノード」は主に、Host プロセッサーとして、i.MX 8M シリーズに追加して、RTOS で動作可能な i.MX RTシリーズと各種無線チップ。

 また、Host プロセッサーを必要としない無線チップだけの構成である Standalone として、 K32W148 や K32W061/41, MW320 シリーズ。

・「エッジノード スリーピー」は主に、電池駆動のアプリケーションとなるため、低消費電力な Standalone 構成として、K32W061/41シリーズ。

 

セキュリティチップとして、 EdgeLock 製品も併せて使用することで、Matter のセキュリティをより強力にすることができます。下記 EdgeLock 製品ページもご覧ください。

EdgeLock SE050 | IoT向けの高度なセキュリティ | NXP Semiconductors

EdgeLock SE051H | NFCによるMatterオンボーディングを実現するIoTセキュア・エレメント | NXP Semiconductors

 

アプリケーション名

システム要件

Host プロセッサー

Thread / BLE 

Wi-Fi

ボーダールーター

エッジノード(メッシュ接続)

Linux Host

 

Wi-Fi/Ethernet

Thread + BLE

i.MX 8M シリーズ

8MMINILPD4-EVK

K32W148

(M33/M3/M0+, Thread/BLE5.3)

K32W148-EVK

*(2) 88W8987

(Wi-Fi 5 1x1) 

K32W061/41

(M4, Thread/BLE5.0, NFC)

*(1) K32W-001-T10 in IOTZTB-DK006

*(2) IW612

(Wi-Fi 6 1x1) *(2)

エッジノード(メッシュ接続)

RTOS Host

 

Wi-Fi/Ethernet

Thread + BLE

i.MX RT シリーズ

MIMXRT1170-EVK

MIMXRT1060-EVKB

K32W148

(M33/M3/M0+, Thread/BLE5.3)

K32W148-EVK

*(2) IW416

(Wi-Fi 4 1x1) *(2)

K32W061/41

(M4 & Thread/BLE5.0 & NFC)

*(1) K32W-001-T10 in IOTZTB-DK006

Standalon(RTOS)

 

Wi-Fi

or

Thread + BLE

NA

NA

MW320

(M4F, Wi-Fi 4 1x1)

MW320 EVK

K32W148

(M33/M3/M0+, Thread/BLE5.3)

K32W148-EVK

NA

K32W061/41

(M4, Thread/BLE5.0, NFC)

*(1) K32W-001-T10 in IOTZTB-DK006

エッジノード

スリーピー

RTOS Host

 

Thread + BLE

NA

K32W061/41

(M4, Thread/BLE5.0, NFC)

*(1) K32W-001-T10 in IOTZTB-DK006

NA

Standalon(RTOS)

 

Thread + BLE

*(1) K32W-001-T10 in IOTZTB-DK006 : IOTZTB-DK006 は Matter を包括的に検証できる評価ボードが複数同梱されていますので、IOTZTB-DK006 をまずはご準備いただきますとすぐ検証できます。

*(2) 88W8987 、IW612 、IW416 は 無線モジュールをご準備いただく形になります。こちらもご参照ください NXP Semiconductor:AzureWave 製 無線モジュール

Matter ソフトウェア情報

各種ソフトウェアは下記 GitHub にて提供されており、サンプルの動作手順等も確認いただけます。

GitHub - NXP/matter at v1.0-branch-nxp

 

例えば、LED を Matter ネットワーク経由で操作するサンプルソフトウェアは下記フォルダーにあります。

matter/examples/lighting-app/nxp at v1.0-branch-nxp · NXP/matter · GitHub

ReadMe に記載の手順に沿って動作確認いただけけます。

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