光トランシーバーの性能を評価する際に、一般的にはモジュール評価ボード(MCB)を用いることが多いかと思います。しかし、こちらを複数台、同時に接続できることはご存知でしょうか。本記事では、同時接続できることで享受できる様々なメリットや、その接続方法について解説します。
・MCBとは
・MCBを使用するメリット
・MCBを2台同時に使えるメリット
・GUIのダウンロード方法
・複数台の同時接続方法
MCBとは
MCBとは、モジュール評価ボード(Module Compliance Board)のことを指します。
MCBを使用するメリット
1.ケージに光トランシーバーをそのまま挿入可能
2.全レーン分の同軸コネクターから外部電気信号インターフェースとの接続が可能
3.光トランシーバー自身の性能評価が可能
MCBを2台同時に使えるメリット
1.対向モジュールの状態を同時に確認可能
実運用時のように送信受信のペアでの動作確認がおこなえます。
2.良品と被疑品と差分を同時に確認可能
GUI2台分を同時に比較できることで光パワーやモジュール認識の差分が一目でわかるようになります。
GUIダウンロード手順
1.Multilane公式ページ右下からGUIを無償でダウンロード
2.ダウンロードファイルを開く
3.QSFP GUI を開く
4.setup_MLCMIS_v2.1.0_2020-02-11.exe を開く
5.Next を選択
6.Install を選択
複数台の同時接続方法
GUI画面上の「USB instance」をそれぞれ0もしくは1に切り替える
また、GUIを操作するPCとMCBとはUSBケーブルで接続するため、2台に限らずUSBポート数分のMCBは同時接続が可能となっています。
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本記事では、MCBの基礎情報と、その複数台の接続方法について解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。複数台を同時に接続することで、より楽に実運用に近い環境でご使用いただくことができることをご理解いただけたかと思います。
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