本コラムでは、Ethernet MACとEthernet PHYをつなぐインターフェースについて説明していきます。
EthernetにおけるMII (Media Independent Interface)
EthernetのH/W構成
Ethernetにおける物理層は、伝送距離や通信速度によって同軸ケーブルやツイスト・ペア・ケーブル、光ファイバー・ケーブルなど、種々規定されています。これら物理的な接続仕様の違いを効率的に接続するため、物理層(レイヤー1(PHY))と論理層(レイヤー2(MAC))に分けられています。この物理層(レイヤー1)と論理層(レイヤー2)を接続する目的で定義された標準インターフェースがMIIです。
MII(Media Independent Interface)は10BASE規格のAUIに相当するもので、100Mbps Ethernetの「IEEE 802.3u」で定義されましたが、10Mbpsと100Mbpsに対応したMII、1000Mbps(1Gbps)に対応したGMII、10Gbpsに対応したXGMIIがあります。
次にMII、RMII、GMII、RGMII について簡単に説明していきます。
MII(Media Independent Interface)
MII(Media Independent Interface)は、クロックと4ビット幅のデータ・バスが、送信用と受信用それぞれに用意され、リンク速度に基づいて100Mbpsの場合は25MHz、10Mbpsの場合は2.5MHzのクロックが、PHYによって生成されます。
25MHz(クロック周波数)×4bit(データパス)=100Mbpsを実現しています。
(2.5MHz(クロック周波数)×4bit(データパス)=10Mbps)
RMII(Reduced Media-Independent Interface)
RMII(Reduced Media-Independent Interface)は、PHYとMACを接続する信号数を減らすために開発された規格です。50MHzのクロック(100Mbps/10Mbps 両方とも50MHzで動作します)と2ビット幅のデータ・バスで100Mbps通信を実現しています。
50MHz(クロック周波数)×2bit(データパス)=100Mbpsを実現しています。
GMII(Gigabit Media-Independent Interface)
GMII(Gigabit Media-Independent Interface)は、125MHzのクロックと8ビット幅のデータ・バスが送信用と受信用それぞれに用意され、最大1000 Mbps通信を実現しています。
125MHz(クロック周波数)×8bit(データパス)=1000Mbpsを実現しています。
RGMII(Reduced Gigabit Media-Independent Interface)
RGMII(Reduced Gigabit Media-Independent Interface)は、GMIIのデータ・バスを半分に減らしています。1000Mbpsでは、クロックの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方でデータが送信されます。10/100Mbpsでは、クロックの立ち上がりエッジでのみデータが送信されます。
125MHz(クロック周波数)×4bit(データパス)×2=1000Mbpsを実現しています。
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