インフィニバンドドライバ(MLNX_OFED)をインストールし、ファームウェアを最新の状態にアップデートした後、実際のファブリックを次のステップで起動していきます。

1. インフィニバンドドライバのロード

MLNX_OFED をインストール後にマシーンを再起動すると、インフィニバンドインターフェースは自動的に起動します。もしマシーンを再起動しない場合は、次のコマンドを実行しドライバをロードしインフィニバンドインターフェースを起動してください。
> /etc/init.d/openibd start

2. 全てのノードにてインフィニバンドドライバが起動しているか確認

ibv_devinfo などのユーティリティにてデバイス情報が表示されます。

※上記の例では port 1 の状態で PORT_INIT 、port2 の状態が PORT_DOWN となり、
 各々インフィニバンドケーブルが接続され物理リンクが確立されている状態、ケーブルが接続されておらず物理リンクが確立されていない
 状態となります。

※ポートの状態
・PORT_DOWN - 物理リンクが確立されていない状態
・PORT_INIT - 物理リンクは確立されているが論理リンクが確立されていない状態
・PORT_ACTIVE - 物理リンク、論理リンクが確立されデータ疎通が可能な状態

3. サブネットマネージャが起動しているか確認

sminfo ユーティリティを使用する場合、以下のようなメッセージが出力されます。

例) サブネットマネージャが起動していない場合
例)サブネットマネージャが起動している場合

OpenSM (サブネットマネージャー)を起動させる場合には次のデーモン、またはユーティリティを使用できます。
/etc/init.d/opensmd start
opensm [オプション]

※自ノードにて OpenSM が起動している場合 /etc/init.d/opensmd status / stop にてステータス確認、またストップさせることが出来ます。

4. インフィニバンドリンク状態の確認

ibv_devinfo などのユーティリティにてポートの状態が PORT_ACTIVE になっているかを確認します。

5. ネットワークの接続状態を確認

ibnetdiscover , ibhosts , ibswitches などのユーティリティを使用しネットワーク全体の接続性を確認します。

※ステップ 3 からステップ 5 を行う代わりに ibdiagnet ユーティリティを使用することで一連のネットワークテストを行うことも出来ます。
 ネットワークをスキャンし問題箇所に対してエラーとしてレポートします。