インテル® SoC の開発にあたっては現在、お客様でお使いのインテル Quartus® Prime 開発ソフトウェアとソフトウェア開発のためのインテル SoC エンベデッド開発スイート(以下、インテル SoC EDS)、インテル開発キットなどのハードウェアが必要となります。
ご用意いただくもの
- インテル Quartus Prime 開発ソフトウェア スタンダート・エディション または プロ・エディション
- インテル SoC エンベデッド開発スイート(インテル SoC EDS)
- インテル開発キットなどのハードウェア
ここでは、インテル SoC FPGA の開発を行う際に必要となるハードウェア、ソフトウェア開発環境などについてご説明させていただきます。

開発ソフトウェア
Quartus Prime 開発ソフトウェア
インテル SoC(Cyclone® V SoC、Arria® V SoC) は現在、お客様がお持ちの Quartus Prime で開発を始めていただけます。
なお、インテル SoC は Quartus II 開発ソフトウェア v13.0 よりのサポートとなります。
また、ライト・エディションでは Cyclone V SoC までを対象とした開発となりますので、Arria V SoCを開発される場合には スタンダード・エディション (または プロ・エディション) をご用意ください。
Quartus Prime 開発ソフトウェアの各エディションの機能につきましては、下記メーカーの Web サイトにてご確認下さい。
インテル SoC エンベデッド開発スイート(SoC EDS)
インテル SoC EDS は、インテル SoC デバイスを使用したエンベデッド・ソフトウェア開発のための包括的な開発ツールです。

■インテル SoC EDS が提供する開発ツール群
・ARM® Development Studio™ 5 (DS-5™) インテル SoC FPGA エディションツールキット
・ハードウェア/ソフトウェア ハンド・オフ・ツール
・アプリケーション開発用 Linux ランタイム・ソフトウェア
・ファームウェア開発用 SoC ハードウェア・ライブラリ
・アプリケーション例
インテル SoC EDS には、スタンダード・エディションとプロ・エディションという 2 種類のエディションがあります。それぞれのエディションでの機能につきましては、以下のドキュメントを参照下さい。
Intel® SoC FPGA Embedded Development Suite Features and Availability
ハードウェア/ターゲット・ボード
インテル Cyclone V SoC 開発キット
インテルの Cyclone V SoC 開発キットには、インテル SoC EDS スタンダード・エディションが含まれています。ARM 開発ツール(開発環境やデバッガなど)をお持ちでないお客様も購入後すぐにインテル SoC のソフトウェア開発、デバッグを行っていただくことが可能です。
また、インテル SoC EDS に含まれている DS-5 インテル SoC FPGA エディションによる ARM と FPGA の協調デバッグ(クロス・トリガ)も可能です。

ツールキットほか
- 付属品(AC電源アダプタ、USBケーブル、SDカードほか)
インテルの Cyclone V SoC 開発キットには、豊富なコンポーネントおよびインタフェースを備え、インテル SoC を開発するためのすべてのコンポーネントが含まれています。
マクニカ・グループ Helio(ヘリオ) ボード Cyclone V SoC ベーシックボードを使った開発
当キットは、アルティマ カンパニーが開発した Cyclone V SoC のスターターキットです。
Cyclone V SoC を評価するために必要な機能を搭載していますので、Linux アプリケーション開発など誰でも簡単に Cyclone V SoC を評価していただくことが可能です。

Helioボード Cyclone V SoC ベーシックボード(概要)
・Helio ボード
・付属品 (AC 電源アダプタ、USBケーブル、Micro SD カードほか)
・回路図、部品表などのハードウェア情報および、Linuxに関する情報は RocketBoards.org を参照下さい。
Helio ボードを使ってインテル SoC を開発の際には、以下のいずれかのご準備をお願いいたします。
- インテル SoC EDS プロ・エディション または、スタンダード・エディション
- ARM エコシス テム・パートナー各社様の開発環境ならびに、デバッガ製品
開発環境および、デバッガ製品、サポート OS について
インテル SoC の開発においては、お客様が使い慣れた ARM システム・ツールと標準的な開発プロセスを使用して開発することができます。
エコパートナー様が提供する開発環境および、デバッガ製品、サポート OS につきましては下記のページを参照頂けますよう、お願いいたします。
インテル SoC 開発のスタート
上記でインテル SoC を開発するための準備が整いました。
繰り返しとなりますが、インテル SoC はお客様がすでにお持ちの Quartus Prime 開発ソフトウェアと使い慣れたARM システム・ツールを使って開発できます。
また、インテル SoC EDS の DS-5 インテル SoC FPGA エディションを使うことで ARM DS-5 の高度なマルチコア・デバッグ機能と インテルの Signal Tap ロジック・アナライザーとのシームレスな連携による協調デバッグ(クロス・トリガ)を行うことができます。
インテル SoC コミュニティ・ポータル・サイト
RocketBoards.orgは、インテル SoC の Linux およびオープン・ソース・ソフトウェアをサポートし、パートナーの提供する SoC ベースのボードのユーザー生産性を向上させるためのコミュニティ ・ポータル・サイトです。
このポータルでは、インテル SoC パートナーが提供する開発ボードのドキュメント、リファレンスデザインや Linux ソースコード、プレビルドバイナリの提供などお客様がインテル SoC を Linux を使って開発を行う上で欠かせない情報や資料を共有しています。
関連リンク・資料
・インテル SoC エンベデッド開発スイート (インテル SoC EDS) の詳細は、こちらのメーカー Web サイトをご確認ください。
・ダウンロードおよびライセンスなどについては、こちらのメーカー Web サイトをご確認ください。
・インテル SoC のブローブローシャはこちら、ホワイトペーパーはこちらをご覧ください。