
こんにちは。
マクニカでインテル® FPGA 製品の技術サポートをしている インテル・F・ハナコ です。

みなさんは Quartus® Prime のヘルプ機能 (Help メニュー) を使用したことはありますか?
恐らくみなさんは 主に、コンパイル実行中に発生したエラー・メッセージの詳細を確認する際ににヘルプを使用していると思います。
Quartus Prime のヘルプ機能の起動には、実は2タイプあります。
オンライン・ヘルプで起動するタイプ と
インストールされたヘルプ・ファイルへリンクされて起動するタイプ です。
それに関しては、のちほどお伝えするとして…
今回は、ヘルプを使用する際に起動させる Web ブラウザの変更方法 をご紹介します。
Help メニューのほとんどの項目は、みなさんがパソコンにインストールしている Web ブラウザを利用して表示されます。
ヘルプで起動するデフォルトの Web ブラウザは、Windows OS の場合、「既定のプログラムの設定」において htm ファイルが起動するプログラムに指定されているモノが使用されます。
ちなみに、その変更方法は
1. Windows OS の コントロールパネル を起動します。
2. 画面右にある [コントロールパネルの検索] ボックスに、キーワードとして "既定のプログラム" を入力します。
3. [既定のプログラム] をクリックします。

4. [既定のプログラムの設定] をクリックし、[既定のアプリ] 画面を下へスクロールし、[ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ] を選択します。
5. 拡張子の中から [.htm] を探し、右側に指定されているアプリをクリックします。[アプリを選ぶ] から目的の Web ブラウザを選択します。
以上で変更完了です。
Quartus Prime ヘルプ用 Web ブラウザ変更方法
最近では、一つのパソコンに Web ブラウザを複数インストールして、用途に応じて使い分けているユーザーさんも多いのではないでしょうか?
そのような場合には、通常 Web ページの閲覧に使用する Web ブラウザは OS の [既定のプログラム] で設定し、
Quartus Prime のヘルプを別の Web ブラウザで表示させるには、以下のメニューで設定します。
1. Tools メニュー > Options > Internet Connectivity (General カテゴリ内)

2. Web browser セクションの
Use custom web browser instead of system default = On にし、Path に Web ブラウザの起動プログラムのパスを指定します。
3. あとは、Options ダイアログボックスの OK ボタンをクリックするだけ!
これで、ヘルプで起動する Web ブラウザの変更完了です。
ただし、ご利用の Quartus Prime (というか Quartus II です) のあるバージョンによっては、Internet Connectivity カテゴリに Web browser セクションが存在しません。
もしその環境において OS とは別個に Web ブラウザを指定する場合は、INI ファイルで直接定義してください。
1. Quartus Prime が起動している場合は、ツールを終了してください。
2. quartus2.ini をテキスト・エディタで開きます。
quartus2.ini ファイルは、以下に保存されています。
[Windows OS の場合] C:\Users\ <user_name> フォルダの下
[Linux OS の場合] \home\altera.quartus フォルダの下
(altera.quartus フォルダが存在しない場合は、\home フォルダの下)
3. INI ファイル内の [Internet Connectivity "version"] セクションに設定されている WEB_BROWSER の値を、希望する Web ブラウザの
起動ファイルの絶対パスに変更します。この Variable Name がない場合には、新規に作成してください。
(例)[Internet Connectivity 13.1]
WEB_BROWSER = C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe
4. INI ファイルを上書き保存します。
5. その後 Quartus II を起動すると自動的に quartus2.ini が読み込まれ、設定が反映されます。
Quartus Prime のヘルプ機能の起動は2タイプ
冒頭でもお話したように、Quartus Prime のヘルプ機能の起動には、実は2タイプあります。
"オンライン・ヘルプで起動するタイプ" と "インストールされたヘルプ・ファイルへリンクされて起動するタイプ” です。
Quartus Prime のインストールの際に、
Quartus Prime Help をインストールしていない場合には、自動的にオンライン・ヘルプが起動します。
Quartus Prime Help をインストールしている場合には、ローカルにインストールされたヘルプファイルが起動します。
オンライン・ヘルプのメリットは、インストール先のストレージを消費しないことが挙げられますが、インテ―ネット環境に接続されていないと閲覧できないデメリットもあります。
また、オンライン・ヘルプは、常に最新バージョンのツールに付属するヘルプ情報となり、使用するバージョンのヘルプは閲覧できません。
Quartus Prime Help は、個別ダウンロード、および追加インストールが可能です。
メーカーのダウンロードセンターにおいて、各エディションおよびバージョン ページへアクセスし、Additional Software (個別ファイル) タブから入手できます。

ご自身の環境や好みに応じてタイプを選び、Quartus Prime のヘルプ機能をご利用ください。