こんにちは。梅おにぎりです。

 

製作実習でデザインが完成したのでデバイスに書き込むために Quartus® II の Programmer を起動しました。

書き込む際にはハードウェアの選択、モードの選択、ファイルの選択、プログラミング・オプションの選択を行います。

今回はデバイスに書き込むのでプログラミング・オプションは Program / Configure にチェックを入れてスタートを押します。

ここで梅おにぎりは気が付きました。

Program / Configure の横にもチェックを入れられる欄が6ヶ所あることを。

これらはいったい何に使うのでしょうか?

 

というわけで今回は Program / Configure 以外のプログラミング・オプションについて勉強してきます。

 

各オプションの対象となるファイル・タイプを下記表にまとめました。

下記表に記載されている通り、Program / Configure 以外のプログラミング・オプションは CPLD /  Configuration ROM が対象となっています。

だから今回 Cyclone® IV E  デバイスを指定していたため、上図では Program / Configure 以外のオプションがグレイアウトされていたんですね。

それでは各オプションを説明していきます。

Verify

Programmer で選択したプログラミング・データとデバイスに書き込まれているプログラミング・データを比較検証することができるオプションです。

2つのデータが異なる場合のみ次のようなエラーメッセージが表示されます。

デバイスに書き込まれている機能を確認したいときに便利な機能です。

Blank-Check

デバイスの中身が初期化状態であることを確認することができるオプションです。

既にデータが書き込まれている場合のみ次のようなエラーメッセージが表示されます。

 デバイスに書き込みができているかを確かめるときに便利な機能です。

Examine

デバイスに書き込まれたデータを吸い出してプログラミングファイルとして保存することができるオプションです。

吸い出したファイルは pof ファイルとして Programmer 上に表示されます。

デバイスに書き込まれたデータを他のデバイスにも書き込みたいときに便利な機能です。

Erase

デバイスに書き込まれたデータを消去することができるオプションです。

Security Bits

デバイスに書き込まれたデータを保護するオプションです。

具体的には Examine によってデータが吸い出されることの防止、Verify によるデータを特定されることの防止に用いられます。

これによって大切なデザインデータを守ることができます。(MAX7000、MAX3000 でサポート)

ISP CLAMP

ISP ファイルを利用してプログラミング中の I/O の状態を設定することができるオプションです。(MAX7000B、MAX II でサポート)

isp ファイルを作成することで ISP CLAMP を有効にすることができます。

詳しくはこちらをご確認ください。

まとめ

Programmer には書き込む機能だけではなく CPLD / configuration ROM に関する様々なオプションが備わっていることがわかりました。

機会があれば皆さんもぜひお役立てください。