近年採用されている2輪車メーターのディスプレイ化の背景
近年、世界的に二輪車メーターのディスプレイ化が急速に進んでいます。理由は明確で、ライダーが必要とする情報量が増加し、スマートフォン連携・ナビゲーション・バッテリー監視など、従来の針式メーターでは表示しきれないほど複雑な情報が求められるようになったためです。
さらに、EV/LEVの普及による車両デザインの自由度向上や、新興国市場における「低価格でも高機能」というプレミアム化の流れも後押ししています。
このような背景から、視認性が高く柔軟にレイアウトできるディスプレイベースのクラスターは、今後ますます採用が加速すると考えられます。
こうした市場背景と将来的なニーズの高まりを踏まえ、マクニカではインフィニオン社製品を活用し、二輪車向けディスプレイクラスターのPOC(Proof of Concept:概念実証)を作成しました。
本POCは、表示機能の実現性を確認するだけでなく、今後求められる拡張性や実装イメージについても具体的にご検討いただける内容となっています。
以下に、そのPOCの概要と特長をご紹介します。
POCのディスプレイと適用イメージ
POCのハードウェアデザイン・仕様・部品リスト
POCの特長
①直感的で視認性に優れたEBNディスプレイを採用
EBNディスプレイを採用しており、二輪用途で重視される屋外での視認性を考慮した設計となっています。
そのため、走行中でも必要な情報を直感的に把握しやすい表示を実現しています。
また、ユーザー視点を意識した設計により、インド地域の車載OEMでの採用実績があります。
②高い柔軟性を持つPSOC™4でワンチップ化
今回のPOCでは、PSoC™ 4の4100S Plusシリーズを採用しており、必要な機能をワンチップで実現可能です。
I/O制御に加え、高精度ADCによるアナログ入力処理やCAN通信にも対応しています。
マイコンとして十分なリソースを備えているため、新たな機能追加にも柔軟に対応可能です。
また、インフィニオン社が提供する無償の開発環境「ModusToolbox™」にも対応しており、スムーズな開発が可能です。
③強い製品力をもつインフィニオン社製品の技術サポートの対応が可能
POCで使用したマイコンのソフトウェアは、マクニカで技術サポートが可能です。
また、マイコンだけでなく、CANトランシーバーや電源ICといった周辺デバイスに関する技術サポートにも対応しています。
④Bluetooth®接続・CAPSENSE™でHMI拡張が可能
Bluetooth®接続により外部機器との連携が可能で、利便性の高いシステムへ拡張できます。
さらに、CAPSENSE™を組み合わせることで、表示だけでなく操作インターフェースの拡張も可能です。
将来のコネクテッド化や先進的なHMIの実装においても、プログラマブルなAutomotive PSoC™ 4の柔軟性を活かし、必要な機能をワンチップで実現できます。
まとめ
今回ご紹介したPOCは、マクニカがインフィニオン社製品を用いて開発したものです。
ディスプレイサイズやグラフィックデザインなど、お客様の仕様に応じたカスタマイズが可能です。
二輪メーターの新たな開発にご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。