こちらのページでは、インフィニオン社マイコンを軸としたマクニカの車載向けソリューションを紹介します。
ソリューションが必要とされる理由と実例を詳しく解説していきます!
SDV(Software Defined Vehicle)の加速に伴うソフトウェアの複雑化
xEVの普及、自動運転技術の進展、そしてSDV化の加速により、車載ECUに求められる役割は大きく変化しています。特にSDVが急速に進む背景には、車両がハード中心の製品からソフトウェア中心のプラットフォームへと変わりつつある現状があります。車両の価値がソフトウェアによる機能追加・改善によって決まるようになり、走行性能、運転支援、快適装備、さらにはOTAによる継続アップデートまで、ソフトウェアが車両ライフサイクル全体を左右する時代に入っています。
また、車両単体ではなくクラウドや他車両との接続を前提としたアーキテクチャが求められ、柔軟に再構成可能なECU、統合されたゾーンアーキテクチャ、大規模ソフトウェアの並列開発など、従来のやり方では対応しきれない開発要件が増えています。各国で進む安全規格やサイバーセキュリティ規制(ISO 26262、ISO/SAE 21434、UN-R155/R156)への準拠も、ソフトウェアを継続的に更新し、安全性を維持する仕組みが不可欠になっています。
このような環境変化により、以下の要求は、すべてのOEM・Tier1に共通する課題となっています。
・E/Eアーキテクチャの進化に伴うECUの高機能・高集積化
・機能安全(ISO 26262)・サイバーセキュリティ(ISO/SAE 21434)への対応強化
・Time to Market短縮と開発効率の最大化
一方で、OEMからの要求仕様は年々高度化・複雑化しており、自社リソースだけでの対応には限界が見え始めています。
この状況に対して、マクニカではお客様に仕様に合わせて幅広い車載アプリケーションに対応したインフィニオン社マイコン、マイコン開発に必要なツール・ソリューションの提案が可能です。
マイコン開発における必要なサービスをワンストップでご提案
車載マイコン開発では、基礎検討から量産に至るまでに多岐にわたる工程と様々なツールが関与します。開発効率と品質を両立するためには、一貫した開発環境の整備が不可欠です。
マクニカでは、インフィニオン社の車載マイコンと高い親和性を持つエコシステムパートナーを軸に連携し、開発ライフサイクル全体を包括的に支援するソリューションをご提供しています。
ご提案できるエコシステムパートナーのサービス例:
・コンサルティング、要件定義 支援
・仮想開発環境の構築・実装 支援
・モデルベース開発環境の構築・実装 支援
・車載ソフトウェア(AUTOSAR/RTOS/Security/Safety/機能安全)の提供・実装 使用方法における支援
・開発環境(IDE/Compiler/Debugger)の提供 使用方法における支援
・セキュリティ/機能安全に関するソフトウェア提供・実装 プロセス構築における支援
マクニカをインターフェースとしていただくことで、お客様が様々なツール/サービスを調査する手間を削減し、お客様を支援することが可能となります。
これにより、お客様は設計・検証に集中できる時間を確保していただくことが可能となり、付加価値を最大化できるとともに、開発期間の短縮と品質向上を支援いたします。
マクニカのソリューション例
お客様の仕様に合わせたマイコン・開発環境のご案内
・インフィニオン社
AURIX™ マイコンは、マルチコア構成とロックステップを備えており、高いパフォーマンスを発揮するとともに、HSM(Hardware Security Module)やISO26262に標準準拠していることから、高い信頼性や安全性といった要求に応えられるデバイスとなっています。 ARMコアをベースとする中~小規模マイコンのTRAVEO T2G™, Automotive PSOC4™ などがラインナップに拡充されたことも相まって、車載マイコンの売上において、2025年現在、インフィニオン社が世界No.1のポジションを確立いたしました。日本市場においても長年の採用実績があり、車載制御に求められる要求仕様を満たすMCUとして多くのお客様にご採用いただいています。開発環境やソフトウェアなどの資産の流用性もあり、実現性検討においてご使用いただける多種多様な評価ボードを、製品ごと、アプリケーションごとに展開しています。
マクニカの受託開発・コンサルティングでお客様の設計開発を加速
市場要求に応えるマイコンをご紹介するだけでなく、開発プロセスを加速させることで、お客様にはアプリケーション開発に集中していただくことが可能だと考えています。
その背景から、弊社では車載ECUの開発プロセスをフルカバーするソリューション構築を長年にわたって進めてまいりました。
現在では、パートナー企業様と連携し、下記のようなサービス(一例)を展開しています。
・AUTOSAR, BSW, MCAL, RTOSの実装支援
・アプリケーション開発
・MCU SWの移植支援・実装
・システム、筐体、基板の熱, 電磁解析・シミュレーション
・ECU筐体の設計
・機能安全やセキュリティSWの組み込み, MBD、MBSE
マイコン開発に必要な開発ツールの使い方、ソフトウェア製品の実装・組み込み方法など、パートナーから提供される製品サポートは多岐にわたります。
マクニカはお客様が持つ課題をすべてのフェーズで解決できるソリューションプロバイダとして、各開発フェーズでご使用されるツール間の連携を事前に検証しています。
各社ツールを資産化したマクニカ独自の技術サポート - Model Based Development -
ここでは弊社の資産の1つの、Model based Development(MBD)環境を使用した制御モデルの構築と、自動コード生成機能を用いた実機デモについてご紹介します。
MathWorks社MATLAB/SimulinkおよびEmbedded Coder、Tasking社SmartCodeを使用し、AURIX™の評価ボードを用いたBLDCモータの回転制御デモを構築しています。
MathWorks社ツールを採用されることで利用可能な、AURIX™向けHardware Support Package(HSP)を活用することで、簡単に制御モデルを同環境で構築することが可能です。
検証された制御モデルを自動コード生成機能によってCコードとしてアウトプットし、コンパイラと連携してMCUに書き込むことで、機能を実現しています。
MBD開発ツールを導入するメリットは下記の通りです。
プロジェクト単位でOEMでの検収時にモデル提供を求められるケースも少なくないと聞いており、
マクニカではMBD開発が車載市場での共通言語となりつつある点も契機の一つであると捉えています。
そのため、マクニカでは同環境の立ち上げから実装におけるお客様の課題を払拭すべく、事前に検証が可能な環境を構築し
パートナー企業と強力に連携することで、コンサルティングから実装までを支援するサポート体制を配備しています。
マクニカが提供する価値
当該記事では開発における課題を解決するソリューション例をご紹介させていただきました。
あくまで一例となりますため、MBDに限らず開発における課題をお持ちでしたら、ぜひ弊社までお問合せいただければと思います。