セキュリティICを用いた真贋判定
バッテリーやインクカートリッジ、フィルター、カメラのレンズなど、様々な消耗品やアクセサリーが世の中に存在します。しかしながら、数多くの模倣品があることもまた事実です。故障の原因となる他、お客様の安全を損なう可能性があるそれらの偽物からブランドイメージを守ることは企業にとっても重要です。
Infineon社では長年積み重ねてきたセキュリティに対する知見から、真贋判定に最適なセキュリティICであるOPTIGA™ Authenticate Sを提供します。
様々な製品における認証例
OPTIGA™ Authenticate Sのサイズは1.5×1.5×0.38 mmであり、ホストとの接続を2端子にすることも可能であるため、様々な消耗品/アクセサリーへ容易に搭載できます。

OPTIGA™ Authenticate Sの特徴
OPTIGA™ Authenticate Sには下記の特徴があります。
- 正規品と偽物の区別 - 偽物を使用する場合、機能を制限することも可能
- 選べる2つのインターフェース(SWI or I2C)
- ダウンカウンターによる交換/メンテナンス時期の通知
- 使用済み製品における認証機能の無効化(Kill機能)
- 正規リサイクルベンダーによるカウンターのリセット
- デバイス側の認証に加えホスト側の認証も可能(片方向認証 or 双方向認証)
デモ動画
接続例ブロック図 ~カメラとバッテリー~

カメラとバッテリーにおける接続例は左図の通りです。
カメラと接続点を持つバッテリーの中にOPTIGA™ Authenticate Sを組み込み、SWIまたはI2C通信によって認証のチャレンジ&レスポンスをおこないバッテリーの真贋判定を行います。
認証シーケンス
OPTIGA™ Authenticate Sは、193bitのデジタル証明書であるODC(OPTIGA™ Digital Certificate)と、163bitのECC(Elliptic Curve Cryptography:楕円曲線暗号方式)を用いた2段階認証方式を採用しています。
片方向認証のシーケンスは下記の手順でおこなわれます。

- ODC公開鍵をホスト側に持たせる(Infineon社の工場からお客様へセキュアに受け渡される)
- ECC鍵ペアをデバイス側に持たせる(ECC公開鍵にはODCが付与されている)
- デバイスからホストにECC公開鍵を渡す
- ホスト側でECC公開鍵に付与されているODCを検証(あらかじめ持っているODC公開鍵を使用)
- ODCの検証が成功したら生成した乱数をECC公開鍵を用いて暗号化しデバイスへ渡す(チャレンジ)
- デバイス側はECC秘密鍵を用いて復号しホストへ返す(レスポンス)
- ホスト側でレスポンスを確認しデバイスが本物か判断する
評価キットと開発キット(要NDA)
評価キットはWindows用のGUIを用いてOPTIGA™ Authenticate Sの動作を確認できます。
開発キットにおいては、Infineon社が提供する統合開発環境「ModusToolbox™」上で使用できるSDKが提供可能です。

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