はじめに
今日、モーターはエアコンや洗濯機、冷蔵庫といった家電製品の他に、自動車や産業機械、医療機器やOA機など幅広い分野で使用されています。モーターを無線やセンシングデータで制御をするには、モーター、無線、センサーといった異なる技術の専門知識が必要です。その結果、開発期間が長くなり、人的工数が増加する傾向があります。
Infineon社が提供するモーター制御用マイコンのiMOTION™と、PSoC™ マイコン、無線デバイスを組み合わせたシステムを使用することで、開発のハードルを大きく下げることができます。その理由としては、以下の3点が挙げられます。
- iMOTION™:GUIによる視覚的な設計が可能
- PSoC™:豊富なリファレンスSDKを提供し、無線デバイスやセンサーとの高い親和性を実現
- 無線デバイス:WLANとBluetooth Low Energy(BLE)を1chipで実現し、HW評価工数を短縮
本記事は、この3つの評価ボードを組み合わせて、無線もしくは磁気センサーからモーターを制御したシステム事例をご紹介いたします。
デモシステムの構成図
本デモシステムは、PSoC™とWLAN/BLEモジュールとiMOTION™と磁気センサーの評価ボードが接続されています。
PSoC™は、WLAN/BLE、磁気センサーの信号が入力され、iMOTION™へ信号を出力します。iMOTION™は、入力された信号に応じて、BLDCモーターを駆動します。


デモ動画の紹介
BLEでモーター制御
デモシステム上のBLEデバイスとスマートフォンがBLE接続をしています。
スマートフォンからBLE経由でコマンドを送信すると、そのコマンド内容に応じてモーター速度を調整します。
WLAN受信電波強度でモーター制御
デモシステム上のWLANデバイスがスマートフォンが発信するWLAN電波を受信します。
その受信電波強度の強弱によって、モーター速度を調整します。
磁気センサーでモーター制御
デモシステム上の磁気センサーが、スライド磁石の磁束密度を検知しています。
スライド磁石を動かすと、センシングした磁束密度の値が変化します。この値に応じて、モーター速度を調整します。
評価ボードのご紹介
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