USB Type-C市場状況
近年、ラップトップ(PC)、スマートフォン、デジタルカメラなど、機器間のデータ転送に対応するために欠かせないインターフェースとなっており、今後発売される新製品のほぼすべてのUSB PortがType-Cとなる見通しがあります。
さらに、 USB Type-C Power Delivery(以下PD)での電力供給にも注目が高まっており、身近な製品へ給電するためのアダプタ、コンセント、チャージャーへも同機能を持たせる傾向にあります。2年後には自動車での搭載浸透、5年後にはすべての電力ポートでType-C PDが搭載される、という世論もあり、ちょうど現在がType-C PDが広まっていくタイミングになっています。

USB規格概要
・Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)の略
・パソコンや家電製品など、さまざまな周辺機器を接続するための規格
・データ通信と電力供給を行うことが可能
・データ転送速度/電力により規格名称が異なる(USB1.1~3.xx)
※以下の図を参照ください。
規格名 |
最大速度(bps) |
最大距離 |
供給電力 |
|
USB1.1 |
USB1.1 |
1.5M/12M |
5m |
5V/500mA |
USB2.0 |
USB2.0 |
480M |
4m |
5V/500mA |
USB3.0 |
USB3.0 |
5G |
3m |
5V/900mA |
USB3.1 |
USB3.1 Gen1 |
5G |
3m |
5V/900mA 1.5A/3A(Type-C) |
USB3,1 Gen2 |
10G |
1m |
5V/1000mA 1.5A/3A(Type-C) |
|
USB3.2 |
USB3.2 Gen1 |
5G |
2m |
5V/900mA 1.5A/3A(Type-C) |
USB3.2 Gen2 |
10G |
1m |
5V/1000mA 1.5A/3A(Type-C) |
|
USB3.2 Gen2x2 |
20G |
1m |
1.5A/3A |
Type-Cケーブルを使用することで、USB通信の他にも、同じケーブル、コネクターでHDMI、DP、Thunderbolt通信が可能です。さらには、リバーシブル(方向性を問わない接続)、パワーデリバリーが最大100W(20V/5A)まで可能になります。今後240Wまで拡張予定になります。

Type-CとType-C PDの違い
Type-Cとはコネクターの規格に準拠しており、電力としては15Wまで対応(5V / 3A)可能です。さらに、Type-C PD対応とする事で下記の様な機能を拡張することができます。
主なType-C PD機能
- 100Wまで電力供給可能 *今後240Wまで拡張予定
- パワーとUSBデータのロールスワップが可能
- Display Port/HDMIのAlternate Mode対応
Ⅰ.100Wまで電力供給可能


Ⅱ.パワーとUSBデータのロールスワップが可能
Sink/Source
Type-c PD を搭載すると、Type-C ポートは、Source(給電側)、Sink(受電側) またはそれら両方の役割を果たすことができます

Ⅲ. Display Port/HDMIのAlternate Mode対応
Alternate Mode
Type-Cの信号をUSB SS信号以外の他の用途として使用する機能です。多様な規格の機器へもType-Cコネクタの動作モード(Alternate Mode)に対応していることで接続可能になります。例としてはインテルの「Thunderbolt 」や、VESAの「DisplayPort Alternate Mode」などがあります。また、出力側(ホスト)がこの機能に対応している必要があります。

Type-C PDコントローラーに必要な端子
・Dual Role Port(DRP) And Downstream Facing Port(DFP)

H/Wデザイン事例

Monitor/Dock ブロック図
ブロック説明
Type-C PDコントローラーを搭載することにより、このソリューションでは、下記の様な機能を可能としています。
・アップストリームのType-Cポートより、5V/9V/15V@3Aの電力供給可能。
・ダウンストリームのType-Cポートより、15V@3Aの電力供給可能。
・DisplayPort Alternate Mode
Infineon社Type-C PD製品特徴

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