サイバーリンク社の顔認証ソフトウェア FaceMe®にはIPカメラシステム向けに最適化されたFaceMe® Securityというパッケージがあります。
このページではFaceMe® Securityの概要と、弊社オフィスの出入り口にFaceMe® SecurityをインストールしたPCを設置し、オフィスの出社状況をモニタリングする環境を構築した事例をご紹介します。
FaceMe® Securityとは
FaceMe® Security は、サイバーリンク社が提供する高精度の顔認識技術を取り入れた IP カメラ顔認証ソリューションです。
マスク着用状態での顔認証に対応しており、カメラ映像から個人の顔を検出し、データベースと照合することで個人を識別できます。また、検温スクリーニングや、マスクを適切に着用していない人の検出をおこない、セキュリティ担当者などにリアルタイムでアラートを送信することができます。
FaceMe® SECURITYの詳細はこちらをご確認ください。
FaceMe® Securityの構成要素
FaceMe SECURITY は FaceMe® SECURITY Central サーバーおよび FaceMe® SECURITY Workstation で構成され、通知APIを備えています。
・ FaceMe® Security Workstation
- IPカメラを接続し、エッジデバイスでリアルタイムでの顔検出と特徴点抽出をおこないます
・ FaceMe® Security Central
- 抽出された顔の特徴点をデータベースと照合し個人を特定します
- Webベースのコンソールも提供されており、Microsoft SQLベースの顔データベースの管理、IPカメラの構成管理、
VIPやブロックリストに登録された人物、従業員が特定エリアに入った際に関係者に通知を行うための設定などをおこなえます
・ FaceMe® Security 通知API
- Milestone、Network Optix Nx Witness、VIVOTEK VAST2などの主要なVMS(映像管理システム)に対応しています
- この統合により、FaceMe® Securityは、カメラに映ったVIP、ブロックリストに登録された人物、従業員などを検知した場合や、
発熱など健康状態に問題のある人物を検知した場合に、これらのVMSへリアルタイムで通知することができます
各種アドオン
FaceMe® Securityはオプションで各種アドオンをサポートしています。
・FaceMe®Security Check-In アドオン
- ディスプレイ接続された小型PCにインストールし、建物の入り口に配置することで訪問者の入場許可や従業員の出退勤管理に使用できます
・ FaceMe®VMR アドオン
- 複数のカメラをライブ監視し、ビデオの録画や再生が可能です
・ FaceMe®Security Health アドオン
- 様々な施設で利用可能な、非接触型の検温スクリーニングソリューションです
- AI顔認証エンジンによって、個人を認証するとともにマスクの着用状態が適切かどうかを識別し、同時に体温を測定します
- 発熱の疑いのある人物やマスクを適切に着用していない人が検出されると、写真と場所が記載された通知がセキュリティ担当者に送信され、
必要な措置を取ることができます
推奨システム要件
FaceMe® Security(CentralサーバーおよびWorkstation)の推奨されるシステム要件はこちらです。
Central |
Workstation(Windows) |
|
CPU |
第8世代 インテル® Core i5™、Xeon® E5 シリーズ |
Intel® Core™ i7, U シリーズ以上 |
オペレーティング システム |
Windows 10 Pro, Windows Server 2019 または Windows 10 Enterprise LTSC |
|
グラフィック カード |
-- |
Nvidia Quadro RTX 5000, Nvidia Tesla T4, Nvidia RTX 1660 Ti (6GB) |
VPU (Optional) |
-- |
2x Movidius Myriad X VPU |
メモリー |
16 GB 以上 |
16 GB 以上 |
データベース |
Microsoft SQL Server 2017/2019 |
-- |
ハード ディスク |
録画に必要なストレージは、録画設定によって異なります。 |
|
ネットワーク接続 |
Workstation接続に必要 |
Central,及びIPカメラ接続に必要 |
顔認証出社確認システムの構築事例
IEI社 TANK-870にMustang-V100を搭載し、IPカメラを接続して FaceMe® Securityを使用して顔認証を使用した出社確認システムを構築しました。
FaceMe® Security Workstation、FaceMe® Security Central 、Microsoft SQL Server の全てを1台のTANK-870に実装しています。
TANK 870の詳細はこちらを参照ください。
上記のようにブラウザーで来訪者を確認できます。
FaceMe® Securityの外部連携
FaceMe® SecurityはWeb APIをサポートしており、顔の登録やJSON形式で過去履歴などを取得することが可能です。
こちらは、curlコマンドを使用し、FaceMe® Securityで用意されているWeb APIで過去の履歴を入手するPOSTリクエストを実行している例です。
8月8日の来訪者は62名で、訪問者のスナップショットやマスク着用状態、登録者認証、どのカメラへ映ったかなどを取得できます。このように、Web APIを利用することで後段の別システムと連携することができます。
FaceMe® SecurityとELOの連携
Health アドオン機能を使用することにより、様々な施設で利用可能な、非接触型の検温スクリーニングソリューションを構築することが可能です。
今回はELO社のサーマルカメラとインテルNUC を使用した構成を例にご紹介します。FaceMe Security Health アドオンはELO社のサーマルカメラに標準で対応しており簡単に体表温度検知と顔認証を組合わせたシステムを構築できます。
使用しているハードウェア
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本記事では、IPカメラシステム向けに最適化された顔認証システム FaceMe® Securityについてご紹介をしましたが、いかがでしたでしょうか?
本製品についてもっと知りたい!という方は、もう少し詳細を解説した資料がありますので、以下からダウンロードください。
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