LPWA規格NB-IoTとは Cat. Mと比較紹介

NB-IoTとは

NB-IoT(NarrowBand Internet of Things)は、多数のIoTInternet of Things)端末のネットワーク接続を“低消費電力”で実現する通信技術です。

従来の携帯電話ネットワークやWi-Fiなどは、高速で大量のデータを扱うことができますが、IoT端末のような小型で低消費電力の端末を接続する用途には適していませんでした。

NB-IoTをはじめとするLPWA規格は低速ですが“低消費電力”が必要な用途に適しています。また、多数の小型IoT端末のネットワーク同時接続が可能です。

                                   

-NB-IoTの主な利点

 ・低消費電力(バッテリー長寿命)

 ・長距離通信距離

 ・多数のIoTデバイスの同時接続

NB-IoTとLTE-Mとの違い

NB-IoTの他にも類似の規格としてLTE-Mがあります。どちらもLPWA関連技術であり低消費電力で長距離通信が可能ですがそれぞれの技術にはいくつかの違いがあります。   

特長比較表

■ 対応帯域幅とデータ速度: 

LTE-M1.4MHzの帯域幅で最大1Mbpsのデータ速度、NB-IoTで200kHz以下の帯域幅で最大250kbpsデータ速度に対応します。したがって、LTE-MはNB-IoTよりもデータ転送速度が高速です。                        

■ カバレッジ:

LTE-Mは、ハンドオーバー対応でセル間の移動が可能です。NB-IoTはCat. Mよりも低周波帯のため、比較的長距離の通信が可能です。

   

■ パワーマネジメント:

NB-IoTはLTE-Mよりも低消費電力のため、バッテリーの長寿化に寄与します。                    

               

■ ユースケース:

NB-IoTは定点設置で小さなデータを送受信し、長期間の運用(バッテリー長寿命)が求められる製品に向いています。よって、スマートメーター、センサー、トラッキングなどの製品への活用が期待されています。

LTE-MもNB-IoTと同様のユースケースも想定されていますが、ハンドオーバーやFOTAなどが必須である場合や通信速度少し足りないといったユースケースでは、LTE-Mが適しています。

■ コスト面:

NB-IoTはLTE-Mと比較すると、通信モジュール製品価格は比較的安価です。
 

■ 日本の対応キャリア:

NB-IoTは、SoftBankや楽天モバイルが対応されています。LTE-Mは、国内3キャリアをはじめMVNOでも使用可能なケースがあります。

■ 世界のサポートエリア:

現在NB-IoTは、LTE-M対応の北南アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ大陸に加え、アジア大陸、アフリカ大陸も南アフリカのみサポートしています。※各地域の一部国を除く 

NB-IoT / LTE-M(Cat. M1)対応モジュール

キャセイ・トライテック社ではNB-IoTまたはLTE-Mに対応した通信モジュール(SIMCom社製)をご用意しています。

「SIM7080G」は、Cat. M1 / NB-IoTの両方に対応、「SIM7022」はNB-IoTのみ対応です。

下記製品ページにて詳細スペックのご確認をいただけます。ご興味のある方は、弊社までご連絡いただけますと幸いです。

SIM7080G (Cat. M1 / NB-IoT対応)

SIM7022(NB-IoT対応)

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