はじめに
ものづくり現場や研究開発の現場では、「わずかな変形」や「微細な応力変化」を正確に捉えることが、製品品質や安全性の向上に直結します。
半導体ひずみセンサーSTREALは、従来の金属箔式センサーでは難しかった“高精度・高感度”なひずみ計測を実現する、弊社独自開発のひずみセンサーです。
本記事では、STREALの性能を手軽に体感できる「STREAL評価キット」の魅力と、実際の活用シーンをご紹介します。
STREAL評価キットの特長
“すぐに使える”オールインワン構成
評価キットには、STREAL本体、メインユニット(STREALが最大4個接続可能)、延長ケーブル(最大3m)、USBケーブル、無線受信機、専用PCアプリが同梱されています。
パソコン・接着剤・計測対象物(試験片など)をご用意いただくだけで、すぐに高精度なひずみ計測を始められます。
柔軟な通信方式
有線(USB)・無線(専用受信機)どちらにも対応可能です。
現場のレイアウトや用途に合わせて、最適な接続方法を選択できます。
直感的な操作画面
専用アプリを立ち上げると、測定開始/停止、出力モード切替、各種設定変更、ひずみ・温度のリアルタイム表示などがワンクリックで操作が可能です。
測定データはCSV形式で保存でき、後工程での解析やレポート作成もスムーズです。
“見えない変化”を“見える化”するデモンストレーション
例えば、試験片に十円玉を1枚ずつ載せていくと、STREALはその重さによる“わずかなひずみ”の変化をリアルタイムで波形として表示します。
1枚→3枚と重ねた際に、ひずみ量が3倍に増加する様子が一目でわかります。
試験片に十円玉を三枚載せたイメージ
実際の波形(高精度タイプのSTREALを使用)
また、引張・圧縮だけではなく、ねじりや振動など、目視ではわからない微細な変形も正確に捉えます。
「本当にこんな小さな力まで見えるの?」という驚きとともに、STREALの高感度・高精度を体感いただけます。
温度・加速度も同時に計測
STREALには温度センサーが内蔵されており、センサー貼付部の温度も同時に取得可能です。
さらに、メインユニットには三軸加速度センサーも搭載されています。
ひずみ・温度・加速度の“多点同時計測”を、1台で実現します。
例えば、ヒートガンで加熱した際の温度変化や、振動試験時の加速度変化も、ひずみデータと一緒に記録できます。
活用シーンと今後の展望
・ものづくり現場の初期評価
・工場設備の予知保全や異常検知
・振動・衝撃試験、耐久試験のデータ取得
・教育・研究用途での実験教材
など、STREAL評価キットは多様な現場で活躍しています。
今後は、耐環境性能が求められる産業用途への展開も予定しており、現場の“見えない課題”を“見える化”するパートナーとして進化を続けます。
まとめ
STREAL評価キットは、「誰でも・どこでも・すぐに」高精度なひずみ計測を実現するツールです。
“見えない変化”を“見える化”する体験を、ぜひ現場でお試しください。