設計をどこへ相談したらいいかお悩みの方へ
ものづくりの道のりは、設計から量産までにはさまざまな課題が潜んでいます。特に、設計段階でどこへ相談したらいいかお悩みの方へ、マクニカものづくりコンサルティングサービス(ものコン)がお手伝いいたします。長年培ってきた技術力と経験を活かし、試作から量産に至るまで、現実のハードルをクリアするサポートをご提供します。技術的な課題解決やイノベーションの加速を目指す皆様に、私たちのエキスパートチームが伴走します。
商用化に向けたHW/SW設計
利用者の目的・要求を叶える最適な電気回路を実現します。
お客様にて製造したプロトタイプ品のネックを解析・判別してより良い別製品をご提案します。
こんな方必見 | ものコンが提供できるもの |
・商品化できる品質に仕上げたい。 |
・日々の取引実績で培ったリアルな知見をもとにHW/SWを設計します。 |
その設計、1万台作っても同じように動きますか?
とある事例で、大学と共同で研究開発を進めているお客様がいました。試作機である程度の技術が確立でき、いざ事業化のフェーズを迎えようとしたときに、ものづくりのプロに相談したいと考えたようです。実はインターネット上で収集した情報をもとに制御回路を設計しており、周辺回路も実験用部品の寄せ集めで作成していたため、商用化に足りうる設計になっているかが不安というものでした。
正直、無茶のある仕様となっていました。インターネットで集めた情報で理屈では動作しますが、環境温度を上げ下げするとマージンが考慮されていないため動作しなくなるような設計も見受けられました。
そこで、ものコンでは仕様の見直しから入り、最適な部品提案からおこなっていきました。マクニカではドライバー回路や電源回路といった周辺回路のプロフェッショナルも在籍しており、数あるメーカーの中から最適な部品、最適な回路を提案することができます。
このように今までエレクトロニクスとは無縁だった企業においては自社内で部品選定やHW/SW設計をおこなうリソースが無く、知見や経験も少ないため、商品化に対して相談できる相手を探していることも多いのではないでしょうか。ものコンでは、商品化前のゼロ号機作成から事業化のためのプロトタイプ、量産化までを一貫してサポートします。仕様から一緒になって考え、最適なHW/SWを実現するお手伝いをさせていただきます。
筐体を含めた具体的なプランを提案
材料選定、筐体設計、金型製造まで一気通貫でおこないます。
こんな方必見 | ものコンが提供できるもの |
・とりあえずどんな出来栄えになるのかをすぐに確認したい。 |
・周りの反応がすぐにつかめるモックアップ品を3Dプリンタで製作します。 |
デザイン画
レンダリング画
3Dプリンタで製造したモックアップ品
美しいデザインでブランド価値を高めます
製品の機能性を担保することはもちろんですが、見た目も重要です。試作段階ではイメージ通りの仕上がりになるか不安になるかと思いますが、ものコンでは筐体を含めた具体的なプランを提案いたします。
完成品に近い試作品があれば、すぐに周囲の反応を得ることができます。当社では3Dプリンタを使用して短時間でモックアップ品を製作しますので、動作と見た目を早い段階でイメージすることができ、関係者を納得させるための強力なツールとなります。
事例として、上の写真のようにスマートグラスのモックアップ品を作りました。
デザイナーさんに依頼してデザイン画を描く工程から入り、レンダリング画で完成イメージを共有、実際に3Dプリンタで製造したモックアップ品は満足のいく仕上がりになりました。スマートグラスの機能(電子基板)は組み込んでいませんが、周囲の反応を得るには一番手っ取り早く、わかりやすい方法です。
さらにモックアップ品にこだわりポイントをプラスすることもできます。この事例では、スマートグラスの完成形により近づけるよう塗装を工夫して色味を追求しました。グラス部分は青味がかった黒の塗装、調色でメタリック感を出し、バンド部分は質感を変えてマットな感じに仕上げるといった具合です。様々な要望を取り入れて、より製品イメージに近いものを作ることができます。
素材選定の配慮
特に人体に装着する製品、例えばスマートグラスなどでは、見た目の美しさは重要ですが、同時にアレルギー反応や外部環境における耐性、さらには製造過程での加工の容易さも考慮しなくてはなりません。これらの要素を総合的に考慮して素材を選定することで、長期にわたって安心して使える製品開発を目指すことができます。
右の写真は当社にて成形した、人体に装着する製品向けの樹脂材料です。
この樹脂材料を採用したプロジェクトでは素材選定の段階からお客様と綿密に話し合い、柔らかくて丈夫かつ人体に優しい植物由来の素材、そしてその素材を成形できる技術を持ったパートナーを選定しました。素材選定の配慮は、サステナブルの観点からも今後重要視される考え方かと思います。
専門家による様々な環境を想定した検証評価と改善
品質保証の専任チームと連携して商用化に向けた品質と生産体制をご提案します。
こんな方必見 | ものコンが提供できるもの |
・人体装着を想定しており、人体に問題ないことの検証が必須。 |
・アレルギー反応や腐食など、想定しうる様々な環境試験をご提案し、実試験にお付き合いします。 |
お客様が長く安心して使用できる製品開発を目指すには
腐食性というテーマについては、過去に専門家を交えて実験をおこないました。人口汗という人の汗に似せた物質を検討/調合しての腐食試験です。
とある人体装着型の製品で、お客様から一か月くらい使用していると電極の色が変わってしまうといったご相談がございました。数週間かけて調査した結果、製品の一部で電極間が汗でブリッジしてしまう箇所があることを突き止め、それが原因で腐食を促進しているといった解析をさせていただいたことがあります。
このときは電極について部品メーカーと材質と表面加工についてディスカッションし、コストの影響をできるだけ抑える手法を導き出し、課題をクリアしました。
他には、EMI対策が必要となるケースが増えています。電気機器は動作する限り大なり小なり電波を発してしまうのですが、製品の使用環境によってはこの電波を極力小さくしないと、周辺機器の電子機器へ悪影響を与えてしまうケースがあります。(飛行機の離着時に電気系統に影響を及ばさないよう電波を発する製品への制限案内があるのは、このような理由があります。)
製品や使用環境によっては法令によって定められた規制や認証があり、その多くが開発段階からの配慮が前提となります。やり直しの手間(工数や費用)を防ぐために、①さまざまな対策を立てて防止すること、②きちんと正しい評価をおこなうことが重要です。
通常の定格的な評価はもちろんですが、私たちはお客様の使用環境や利用方法をきちんとヒアリングし、必要な環境試験を実施して、お客様が長く安心して使用できる製品開発を目指します。
ものづくりコンサルティング(ものコン)の提供サービス
IoTデバイス開発、DXの経験がなくてもご安心ください。実証実験から市場投入を目指した量産製造まで、ものづくりコンサルティングサービスでサポートさせていただきます。お客様のお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。