触らずに手をかざすだけで電源をON/OFF
触らずに手をかざすだけで、電源をON/OFFする非接触コンセントスイッチで、衛生面の対策や装置の故障リスクを改善しませんか?
新型コロナウイルスなどの感染症対策が求められる中、タッチレス技術が注目を集め、体温計やアルコールディスペンサーなど、さまざまなものがタッチレスに置き換えられています。一方、照明器具のスイッチは「元々の配線を変えられない」という理由で、置き換えが進まないケースも多いようです。
ここでは、スイッチボックス規格に対応し、オフィス、工場、病院、店舗などの照明器具を簡単にタッチレス化できるほか、照明以外の電子機器全般にも応用できるソリューションをご紹介します。
コロナ禍で注目される「タッチレス」技術
コロナ禍を受けて、オフィスや公共の場で不特定多数の人が触れるものには、頻繁に清掃・消毒が求められるようになりました。タッチレス技術を導入し「感染リスクの低減」「清掃・消毒の省力化」に取り組む動きも一般的になっています。
ところが、照明のスイッチは配線を検討する必要があるため、不特定多数が触れるものでありながら置き換えが遅れているのが現状です。また、エレベーターの操作パネル、温水洗浄便座のリモコンなども多くの人が触れる場所ですが、タッチレス化は進んでいません。
マクニカの「タッチレスジェスチャースイッチ」ソリューションは、手をかざすだけで照明器具のON/OFF、照度変更ができ、Bluetoothスマートフォンからも制御可能な、衛生的なスイッチです。既存の配線や製品との親和性が高く、置き換えや組み込みが容易です。製品イメージを描きやすく、効率的にPoCをおこなえます。
コロナ対策としての製品開発を通じて、SDGs(Sustainable Development Goals)目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標11「住み続けられるまちづくりを」への取り組みを強化できます。
タッチレス化が遅れる照明器具は既存配線の変更が課題
タッチレスジェスチャースイッチは、次のような場面での活用を想定しています。
タッチレスジェスチャースイッチの活用想定例
・既存のオフィスビル、公共施設、スポーツ施設、商業施設、文化施設、飲食店で、多くの人が利用するトイレなどの照明スイッチをタッチレスに置き換え、感染リスクを低減する。
・オフィスや店舗のフロアの照明スイッチをタッチレスに置き換え、定期的な消毒の手間を軽減する。
・工場などにあるクリーンルームのスイッチをタッチレスに置き換え、効率的に衛生状態を確保する。
・病院、学校、高齢者施設などの照明スイッチをタッチレスに置き換え、感染症の拡大を予防する。
・これから建設するビルや商業施設で、さまざまなスイッチをタッチレスにする。
・照明器具だけでなく、温水洗浄便座、エレベーターの操作パネル、複合機の操作パネルなどに応用し、新たなタッチレス製品を開発する。
従来、上記の場面でタッチレス化を進めるためには、次のような課題が生じていました。
課題(1) 既存配線の変更が困難
既存の建物の照明スイッチをタッチレスに置き換える場合、配線変更に手間と費用がかかるため、検討が遅れがちでした。
課題(2) 導入場所によって異なる技術の要求
タッチレス技術で採用されることの多い静電容量方式は、金属製品には利用できないため、工場、病院、大型施設などの電気配線に使われる露出スイッチボックスへの導入は困難です。導入する場所によって異なる技術が要求されるため、個別の検討が必要になっていました。
課題(3) 開発の初期コストの負担
タッチレス技術の組み込みに向けて、ゼロベースで検討をスタートすると、初期コストが大きく、開発期間も長くかかります。
スイッチボックス規格に対応した「タッチレスジェスチャースイッチ」ソリューション
タッチレスジェスチャースイッチは、下記の特長を持ち、照明器具を中心としたさまざまな製品に向けた、タッチレス技術の組み込みの検討に役立ちます。
特長(1) 既存スイッチボックス規格に対応
スイッチボックス規格に対応しており、既存のスイッチを置き換えるだけで簡単に使用できます。配線変更や特殊加工は不要です。
特長(2) 露出スイッチボックスによる配線にも対応
柔軟な操作を実装できる「静電容量方式」と、金属の影響を受けにくい「光学式」の2種類を用意しています。埋め込みスイッチボックスだけでなく露出スイッチボックスにも対応できるため、オフィス、工場、病院、店舗など、幅広い環境への導入を検討できます。
特長(3) 誰でも使いやすい、シンプルで直感的な操作性
簡単なジェスチャーを行うことで、照明のオン・オフだけでなく、照度変更にも対応できます。「左右フリックでオン・オフ」「時計回りで明るく調光」「反時計回りで暗く調光」など、誰にでも使いやすい直感的な操作性で、製品化した際のイメージを描きやすく設計されています。
特長(4) 電子機器全般・新製品開発への応用も可能
搭載されているセンサーは、電子機器全般への応用が可能です。また、静電容量方式の技術を活用して、さまざまな製品のタッチレス化を検討していただけます。マクニカでも、タッチレスジェスチャースイッチをベースに、環境センサーやネットワークと組み合わせた新たなソリューションを引き続き企画中です。
「タッチレスジェスチャースイッチ」ソリューションの製品仕様
「タッチレスジェスチャースイッチ」のソリューションコンセプトは以下の通りです。
・高齢者も使用しやすくシンプルかつ安全に配慮する操作性と形状
・マクニカの近接センサー、無線通信商材を使用し、非接触なスイッチソリューションを開発
・既存製品との親和性が良く、置き換えや組み込みが容易な非接触スイッチ/パネル
・低コスト、小型化、低消費電力
具体例として、壁に埋め込むタイプの照明用ON/OFFスイッチがあります
・非接触でON/OFF制御可能
・ジェスチャーをおこなうことでシンプルなON/OFFのみではなく、照度変更にも対応
・Bluetooth対応スマートフォンからも制御可能(ON/OFF、照度変更)
・スイッチボックス規格対応のため既存照明用スイッチの置き換えが可能
・照明器具のみではなく、電子機器も制御可能

まとめ
マクニカのオリジナル技術ブランドMpressionでは、このような先端テクノロジーを用いたソリューションを多数持っています。
照明スイッチの置き換えはもちろん、電子機器全般への応用や、タッチレスジェスチャースイッチを活用した新製品開発についてもご相談をお受けしています。他のソリューションも順次ご紹介していきますので、興味をお持ちになられましたら、お気軽にお問合せください。
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