静電容量スイッチを用いたデザインの未来 | センサーによるタッチ操作革新

静電容量スイッチとは?

静電容量スイッチとは、触れることで動作するスイッチの一種です。スマートフォンの画面やタッチパッドのように、指の接触で動作します。物理的なボタンがなく、指の近づけるだけで反応する仕組みです。

想像してみてください。あなたがカフェにいて、テーブルの表面がタッチスクリーンになっているとします。コーヒーを注文するために、テーブルの特定の場所を指でタップします。これが静電容量スイッチの基本的な原理です。物理的なボタンは見えませんが、タップすることで反応し、注文ができます。家庭での使用例を考えてみましょう。壁に取り付けられた照明のスイッチが静電容量スイッチだとします。このスイッチは、表面に触れるだけでライトがON/OFFします。従来の押しボタン式スイッチと異なり、見た目がスタイリッシュで、表面がフラットなため、デザイン性に優れています。また、掃除が簡単で、物理的なボタンがないため埃が溜まりにくいというメリットもあります。

このように静電容量スイッチは、日常生活の中で多くの便利さをもたらし、同時にデザインの自由度を高めることができます。今回は家で使うリモコンに静電容量スイッチを応用した例をご紹介します。

こんなリモコン(スイッチ)が作れちゃうの?

・オシャレでかっこいい!意匠 (デザイン) に凝ったリモコン (スイッチ)
・水濡れにも耐える埋込み型リモコン (スイッチ)
・オリジナリティーのあるリモコン (スイッチ)・・・など

最近、おうちを全面リフォームしたマクニカのKさん、お部屋や家具はお気に入りのデザインで大満足なのですが、細部までこだわるKさんは、日常よく使う「リモコン (スイッチ) 」もオシャレでスマートにしたい!と思っていました。そこで、今回Kさんが実験して作ってみた「オシャレ・リモコン (スイッチ) 」のお話をしたいと思います。

従来のリモコン (スイッチ) は、黒や白、シルバーなどの色で、よく見る材質やよく見る形状のケースにスイッチがついているのが通常ですが、まず、その外見を変えたいと思いました。そんなリモコン (スイッチ)をつくるには・・・

「赤外線学習リモコン」+「静電タッチシート」を組み合わせることで、静電タッチシートの上に様々な材質のカバーを付けることができ、そのカバーの上からタッチすることで学習リモコンを操作することが可能となります。この技術を応用することにより、様々な材質の下に静電タッチシートを埋め込むことができ、オリジナリティーのあるリモコン (スイッチ) を実現することができるのです。
おうちのインテリアにマッチするスマートリモコン (スイッチ) を作りたいと思っていたKさん、実験の結果はいかに・・・?

様々な材質・デザインの自由度が広がる!

今回Kさんが使用した「静電タッチシート」+「学習式赤外線リモコン」でできること
・通常リモコンで制御する「テレビ」、「扇風機」、「DVDプレイヤー」など各種家電やデジタル機器の制御が可能に
・材質フリー:石膏ボード、ガラス、大理石、木材などさまざまな材質でのタッチスイッチが可能に
・いろいろなところで「埋め込むリモコン」を実現可能に
・材質に合わせて静電感度調節可能に

赤外線学習リモコンと静電タッチシートを組み合わせてみた
赤外線学習リモコンと静電タッチシートを組み合わせてみた例
石膏ボード、ガラス、大理石、木材などさまざまな材質でのタッチスイッチが可能
このように様々な材質のカバーを付けることができます!デザインの幅がグンと広がります。

1.「大理石」のリモコンを作ってみました。実験動画をご覧あれ!ゴージャス~  (0'44")

2.「透明アクリル」のリモコンを作ってみました。実験動画をご覧あれ!オシャレ~  (0'27")

3.「木材」のリモコンを作ってみました。実験動画をご覧あれ!和風~  (0'42")

自由な発想で曲面をタッチリモコンに!

静電容量方式タッチセンサーシートを使用することで、フレキシブル基板による「曲面対応」も可能です!

以下の写真は、「曲面対応のリモコン」例です。静電タッチシートをペットボトルの曲面 (内面) に沿って貼り付けることで、なんと、ペットボトルの表面をタッチするタイプの「曲面のリモコン」ができてしまいました!つまり、様々なモノの中に静電タッチシートを埋め込めば、それが全く新しい唯一無二のタッチリモコンに変貌させることができるんです!


4.「曲面」のリモコンを作ってみました。実験動画をご覧あれ!こんなリモコン見たことない~  (1'09")

フレキシブル基板による静電容量方式タッチセンサーシートの曲面対応
埋め込み型 曲面タッチリモコンに

自由な発想で新たな価値を作りませんか?

K氏による、デザインにこだわるリモコンづくりをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は、極薄でフレキシブルな静電容量タッチセンサーを応用することで、あらゆる材質、曲面を問わない様々な発想のスイッチを作ることができることをご紹介しました。「こんなモノが作りたい」といったアイディアを実現するには、今回のように「材質や部品を工夫すること」+「モノづくりのノウハウ」で、新しい価値の製品をつくることが可能になります。

「ものづくりコンサルティング」がご支援できること

マクニカでは、こういったアイディアから新しい価値を生み出す仕組みづくりを、ゼロからお手伝いすることも可能です。お客様の課題やご要望に応じてフレキシブルな対応をさせていただきます。

どの"部品"を使い、どんな"技術"を使うのが最適なのか?など、部品選定~量産支援まで、お客様の実現したい目的や場面に応じてご提案させていただきます。お困りごと、ご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。

マクニカ「ものづくりコンサルティング」サービスの詳細は、コチラから。

今回の応用例

  • 住設機器
  • セキュリティ機器
  • メディカル機器など
住設機器の新しい発想のデザイン
住設機器例
医療機器の新しい発想のデザイン
医療機器例
セキュリティ機器の新しい発想のデザイン
セキュリティ機器例

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