ビル、住宅などの資産価値向上!「ものづくりコンサルティング」例 - その2

「デザインへのこだわりで付加価値を生む」を支援する、ものづくりコンサル例

「固定概念に捉われないスイッチ開発」(照明用スイッチのデザイン)

ビル、住宅、施設などで必ず必要となる照明用のスイッチですが、従来は大きさや材質が、ほぼ決まっている中でデザインが限定されていると思いますが、「デザインの自由度が広がり、スタイリッシュなものにできたら・・・」と思われたことはありませんか?

細部にこだわることで、使う人の趣味や利便性という付加価値で、他との差別化ができ、最終的にビル・住宅・施設などの資産価値の向上にもつながる一例として、「住宅照明用のスイッチを○○(従来の素材と違ったモノ)で作りたい」という企業様からの「ご相談~コンサルティング提案」までの流れを簡単にご紹介します。

マクニカの「ものづくりコンサルティング」は、「テクノロジーを活用したら、従来の枠を超えて○○ができないだろうか?」といった、お客様の疑問から実現したいコトをヒアリングし、今まで多くの企業様のコンサルを手掛けてきています。

スタイリッシュなデザインの住設機器

『ご要望の機能に対する仕様(基板設計+電気的技術を使った方法~量産までのコンサル例 』:企業 B社様

■ ご相談内容
 ・住宅照明用のスイッチをタッチパネル式、ガラスで作りたい

■ B社様のお困りごと

 ・回路設計のノウハウが無いが、どこに支援してもらえばいいのか?
 ・ガラスに張り付ける基板の仕様や、どう配置したら動作するのか?

今回のご提案までの流れ

1. お問い合わせ
 (ご相談)
   ▼

住宅照明用のスイッチをタッチパネル式、ガラスで作りたい。
実現可能なのか?また、回路設計のノウハウが無く、技術的なことも相談したい。

2. ヒアリング
   ▼

お客様のやりたいコトの詳細と想定している仕様などについてヒアリング

3. 調査、検討
   ▼

住宅における「タッチパネル式、ガラスで作られたデザイン性の高いスイッチ」を想定し、最適な方式を検討した。

1.お風呂上りや雨の日の帰宅など、濡れた手で操作するケースも考慮し、静電容量方式のタッチセンサーを採用。

2.省スペースで済むようにフレキ基板での仕様を策定。さらにマイコンのソフトウェアを数パターン開発することで、ソフトウェアの切り替えのみで使い回し可能な設計とする。

3.メンテナンスコストを抑えるため、デザイン性は重視しつつも故障しない工夫を施す。粉塵や水滴が隙間に入り込まないような機構設計。

4.壁の裏側の配線を不要にするため、スイッチと照明を無線でつなぐ。

4. 実現方法の検証
   ▼

試作機(PoC)による、ガラス素材タッチパネル式スイッチの実現についての検証

5. ご提案

お客様のアイディア(ガラス素材のスイッチ)
         +
マクニカからのアイディアで、お客様のやりたいコト+アルファのご提案

・ご要望の機能に対する仕様作成(どう配置したら動作するか)
ガラスに張り付けるフレキ基板の提案と仕様
フレキ基板/部品の共通化
 - スイッチの場所によって、切り替えの種類を減らす
 ソフトウェアの切り替えだけで使いまわしできるようにする
 - コスト削減

・照明の照度の調節も調整可能
ガラスの調達(製造する電子機器以外の周辺部品の調達も可能)
・電気が通る素材であれば、ガラス以外にも共通化して使用できる提案
技適認証※取得も含めた提案

※技適とは?
日本では無線を発するデバイスに関する「電波法」が定められており、無線局の開設(無線局から電波を発する状態にすること)は原則として「免許」が必要です。総務省で定める「特定無線局」においては電波法に基づいて事前に基準認証を得ることで免許不要で開設することが可能となっており、その認証が「技術基準適合証明及び工事設計認証」と呼ばれる、“技適”です。技適を受けたデバイスには技適マークが添付されます。詳細は、総務省のホームページをご参照ください。
https://www.tele.soumu.go.jp/index.htm

今回のコンサルのポイント

  • 部品コストの削減(製品パターンが分かれる場合も、設計を工夫する事で部品の共通化により実現可能に)
  • ソフトウェアの共通化
  • 大手メーカーの製品を手掛けた筐体デザイナーの活用
  • 試作機 (PoC) による製品の実現を見越した検証の実施

電子機器開発の委託先を選定する上で抑えておきたい!3つのポイント

製品のIoT化を進める上で、設計を外部に委託する場合、外注委託先の技術力の有無で思わぬ不具合に遭遇し、開発に時間がかかることがあります。
IoT機器などを委託開発で製品化した結果、委託先の選定ミスから失敗したお客様のケースをこれまでにたくさん見てきました。ここではそんなリスクを起こさないために抑えておきたい3つのポイントをご紹介します。

1. 最新技術を開発するノウハウがあること
2. 機器に必要な品質基準を確保できること
3. 量産時の部品調達力

詳細が気になる方は、コチラをご参照ください。

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