Menlo Security
メンロセキュリティ
京葉銀行様
セキュリティと利便性の両立した環境が実現
導入のPOINT
- メールおよびWebのアイソレーションにより、セキュリティを強化
- スピードが大幅に向上、使い勝手も良く従業員の利便性も向上
- SaaS型で提供されるためシステムの面倒を見る必要がなくなり、運用の負荷が軽減
システム部 システム管理グループ
リーダー
三島 一浩 氏
システム部 システム管理グループ
チーフアドバイザー
荒木 和俊 氏
システム部 システム管理グループ
リードエンジニア
鈴木 友香 氏
コロナ禍によりリモートワークが急増も、既存のRDSでは対応が困難 メールの急増によるサーバー増強等の運用負荷が過大
千葉県を中心に122の店舗を展開している京葉銀行。同行は、「地域の豊かな未来をともに築く」を使命に、創業以来、地域に根差し地域とともに成長してきた“顔が見える銀行グループ”だからこそできる「プラスα」で、まち・ひと・しごとの未来に貢献し続けている。
同行は2017年、インターネットを利用した業務の効率化などを目指しWeb分離構成ができるRDS(リモートデスクトップシステム)を導入した。このときは同時アクセスの上限を200ユーザーとしていたが、「渉外担当がメールの送受信やお客様先で提案資料をダウンロードする際に使うことが中心でしたので、これでも余裕がありました」とシステム管理グループ リーダーの三島一浩氏は語る。
しかし、2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより状況は一変する。リモートワークが増加し、会議やセミナーもオンライン化。来店予約にWebシステムが導入され、インボイス対応で請求書がメールで送られるようになった。さらに、人事考課がSaaSに移行、年に数回アクセスが急増するなどの変化もあった。
結果、RDSへのアクセスが急増し、なかなか繋がらなかったり、繋がっても速度が遅かったりで、業務にさまざまな支障が発生。システム部門へ多くのクレームが寄せられることになったのである。システム管理グループ チーフアドバイザーの荒木和俊氏は「既存のRDSにはこうしたトラブルに加え、サーバーの不具合や運用負荷の高さなどの問題も存在しました」と当時を振り返る。
加えて、メールの利用が急増したことで既存のオンプレミスのメールサーバーの増強も必要になってしまった。今後もメールボックスの拡張やユーザー数の増加によって、メールサーバーの増強が繰り返し必要になる等の運用負荷に限界を感じ、SaaSへの移行を検討することにした。あわせて、Webとメールのセキュリティ対策を実現するための包括的なソリューションを検討することにした。
メールとWebのアイソレーションがセット 独自のレンダリング技術ACRも評価し、Menlo Securityを採用
まず京葉銀行は、RDSの更改時期も近かったことから導入先であるSIerに相談したが、出てきた提案は期待に沿うものではなかったという。「提案内容は従来方式の延長であり、処理などの速度向上は見込めませんでした」(三島氏)
同行が別のソリューションを検討する中、荒木氏は2023年5月に開催された金融ISACの年次カンファレンスに参加し、Menlo Securityのブースを訪問。過去に検証したことがあったが、当時より機能が大幅に改善されていることを知り、がぜん興味を抱いたという。
さらに、以前から付き合いのあったインフォメーション・ディベロプメント社(以下、ID)に問い合わせたところ、Menlo Securityが金融機関や地方自治体などで豊富な実績があることを知った。
「RDSの代わりというだけでなく、SASE基盤のひとつとしてアイソレーションの導入を考えていました。IDからはMenlo Security以外の提案もいただいたのですが、メールとWebのアイソレーションがセットになっているのはMenlo Securityだけでした。また、独自のレンダリング技術『Adaptive Clientless Rendering(ACR)』も魅力でしたね。これらの点や、リーズナブルな価格を評価し、採用を決めました」(荒木氏)
メールとWebのアイソレーションにより、強固なセキュリティ環境が実現 速度も大幅に向上、従業員の利便性も高まる
2023年12月、京葉銀行は正式にMenlo Securityを発注。導入に先立っての検証においては、同行が他の施策を同時に進行していたため検証環境を作れないという問題があったという。
「この点については、IDが環境を用意しテストも実施してくれ、その結果を随時フィードバックしていただきました」とシステム管理グループリードエンジニアの鈴木友香氏は振り返る。
こうした準備もあって、導入作業はスムーズに完了。2024年4月より運用を開始した。ライセンス数は3,050名分となり、ほぼすべての従業員がインターネットを利用し、特定業務のためのアカウントも確保することができた。「当行の従業員が業務でさまざまなサイトへアクセスすることもあって、目当てのページまで到達できないという問い合わせがよくありました。その都度、アクセス先を把握する、Menlo Securityに対応してもらう、再度確認してもらうという一連の流れに時間を取られた記憶があります。ただ、作業自体は一回やれば誰でもできるようなわかりやすいものでした。アクセスできなかった原因の多くはSaaSの証明書の干渉で、迂回するケースもあったのですが、それでも対応していくうちに問い合わせの数も減ってきていますので、もう少しで落ち着くと思います」(三島氏)
Menlo Securityの導入後、IDのスタッフが同行に常駐し、サポートを担当した。
「サポートで困った際には、IDに迅速な調査を実施していただきました。また、必要に応じてマクニカやMenlo Securityに問い合わせていただきました。おかげで最近では問い合わせの数も減ってきましたし、社内にも使い勝手の良さが浸透してきています」(鈴木氏)
取材時点(2024年6月)で同行がMenlo Securityを導入してから約2カ月が経過しているが、その最大の効果は、メールとWebのアイソレーションにより、強固なセキュリティ環境が実現したことにあるという。
「たとえば、利用者本人は故意でないものの、Web利用時にサポート詐欺などの有害サイトの画面が表示されたとの問い合わせが月に数件ありましたが、Menlo Securityの導入により、問い合わせはほぼ0件になりました」(荒木氏)
また、従来のシステムに比べてスピードが大幅に向上し、アクセス集中時に繋がらないようなこともなくなった。さらに、Menlo SecurityはSaaS型で提供されるため、システムの面倒を見る必要がなくなり、運用の負荷も軽減されている。
「Menlo Securityは使い勝手もいいので、従業員の利便性も高まったと思います。ユーザーが3,000名以上いますと、どうしてもリテラシーにばらつきが出てしまいます。ITに強くない人でも直感的に使えるような機能が追加されたらうれしいですね」(鈴木氏)
Menlo Securityのさらなる活用を目指す 機能に関する知識のサポートを期待
今後について京葉銀行では、Menlo Securityのさらなる活用を目指すという。「Menlo Securityの機能を十分に活用できているとはいえませんので、引き続きMenlo Securityやマクニカからいろいろと情報提供をいただき、いい機能があれば使っていきたいと思います」(荒木氏)
User Profile
株式会社 京葉銀行 | |
所在地 | 千葉県千葉市中央区富士見1-11-11 |
導入時期 | 2023年12月 |
URL | https://www.keiyobank.co.jp/ |
1943年設立。「プラスαの価値を提供し、地域の豊かな未来をともに築く」をグループの企業理念に、「お客さま満足度No.1のソーシャル・ソリューショングループ」を目指し、さまざまな金融サービスを提供している。その思いは、日本で初めてATMによる個人向け国債の販売を開始するなど、先進的な取り組みにも現れている。 |
お問い合わせ・資料請求
株式会社マクニカ Menlo Security 担当
- TEL:045-476-2010
- E-mail:menlo-sales@macnica.co.jp
平日 9:00~17:00