次世代データセンターネットワーク基盤構築セミナー [イベントレポート]

2019年 9月 4日(水)に「次世代データセンターネットワーク基盤構築セミナー」がマクニカ品川オフィスにて開催されました。当セミナーでは120余名の方にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。本レポート記事ではセミナーにご参加いただけなかった方のために簡単にセミナーでの様子をご紹介します。

基調講演は楽天株式会社様!豪華企業様のセッション

今回のセッションは、次世代データセンターネットワークを語る上では欠かせない、こちらの4名の方にご登壇いただきました。

藤井 博貴様
楽天株式会社 グローバルテクノロジー統括部
コアインフラストラクチャー課 ネットワークグループ
藤井 博貴様
東松 裕道様
株式会社KADOKAWA connected KCS部 Network&Facility課
東松 裕道様
矢田 士朗様
Marvell Technology Group Ltd. Datacenter Connectivity
矢田 士朗様
高橋 庸輔様
Finisar Japan株式会社 営業部長
高橋 庸輔様

楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、 次世代データセンターとは ~藤井 博貴様~

今回の基調講演として、楽天株式会社のネットワーク技術者である藤井博貴様に、楽天の考える次世代データセンターのあるべきかたちとは何か、また、楽天グループで様々なサービスを提供している中で、どのような課題を抱え、その課題に対する”KAIZEN活動”の取り組みについてもご紹介いただきました。

現在、世界30か国で70を超えるサービスを展開されており、それぞれで異なるトラフィックのタイプを処理するネットワークアーキテクチャーを形成されており、その各インフラをどのように支えあっているのかを解説いただきました。その複雑に絡み合うインフラをよりシンプルに、より標準的で、より安定性を追求するための、具体的なKAIZEN活動の内容について実例を踏まえてわかりやすく教えていただきました。

コスパ重視の光ネットワーク戦略 ~東松 裕道様~

東松様にはネットワークインフラの低コスト化を実現するために取り入れたサードパーティトランシーバーの運用実績についてご紹介いただきました。その数1万本ほどを運用した結果としては果たしてどうだったのか、サードパーティトランシーバーを導入する際の心構えや注意点など実際に運用されている企業様の貴重な体験談を余すところなくお話いただきました。コストと品質についてはインフラを構築するうえではどちらも考えなければいけませんので、非常に参考になりました。

NVMeからNVMe over Fabricへ ~EBOFが解き放つNVMeの真のパワー ~矢田 士朗様~

現在、ストレージシステムの分野において従来のHDDからスピードを重視したSSD化が急速に浸透し、そのインターフェイスもより高速なNVMeへと進化しています。ただしシステム全体ではボトルネックが多数存在し、まだまだ真の力を発揮できていません。講演では、Marvellの提唱するNVMeの能力をいかんなく発揮するEBOFのコンセプトについて説明をしていただきました。これから始まる5Gが席巻する世界には欠かせない低レイテンシーを実現可能にさせる技術は必見ですね。

データセンター市場における光トランシーバー最新動向 ~高橋 庸輔様~

現在、データセンターでは100Gのネットワークがメインとなりつつあり、将来の400G、さらには800Gに向けての市場動向と今後の技術トレンドについて、ご説明いただきました。世の中の流れとして、すでに100Gから400Gへの移行も進みつつあり、今後の規格についてはまだまだ不透明な部分もあります。Finisar社は様々な標準化団体に主要メンバーとして参加しているので、Finisar社が考えるトレンドは今後の動向を知るうえで非常に参考になると思います。

セミナー後の懇親会で、意見交換

懇親会では、皆様の日々の課題について軽食を囲みながらお話をお伺いすることができました。同じ業界の方々とフランクに意見交換をしていただいているご様子でしたので、セミナー開催時にはこのような懇親会の機会を持たせていただき、微力ながら業界の発展に寄与できればと思います。

まとめ

今回のセッションでは、次世代のデータセンターネットワーク基盤における高速化・安定化・低コスト化の実現を目指して、第一線で活躍する「ユーザー様」の視点と、高い技術力でネットワークインフラ市場の発展にコミットしてきた、世界有数の「デバイスメーカー」という二つの視点での話を、同時に聞ける貴重な経験となりました。今後は5Gの普及に伴い、さらに膨大なデータを遅延なく処理するインフラ構築、それを実現する最先端の技術動向から目が離せません。

お問い合わせ先

株式会社マクニカ
II-VI(Finisar) 製品担当